見出し画像

「他で通用しないのでは」とモヤモヤしていた私が、副業やサービスを始めるまで

SHElikesでの最大の収穫は「人とのつながり」。たくさん挫折して悩んでも自分の人生を自分の足で歩こうとする多くの女性たちと出会うことができました。この出会いこそが筆者の人生の財産となりました。

インタビューマガジン「HANDSOME WOMEN」では、筆者を応援し支えてくれる夫や両親に紹介したい人たちやその人たちの生き方について取り上げています。大切な家族へ、出会った人たちへの感謝の気持ちを込めてしたためました💐

バックナンバーはこちら✍️

夢を描いて専門の学問を学び、理想の仕事に就いたものの、この先の姿や進路が見えず不安を抱えたことはありませんか?特に身近にロールモデルがいない方はこんな悩みを抱えてしまいがちではないでしょうか。

今回お話を伺ったこんさんもかつてはその一人でした。こんさんはまだまだ女性の少ない土木業界で正社員として働きながら、0歳の娘さんを育てるママでもあります。また旦那さんは海外で単身赴任中です。

この状況を聞くと「フルタイム勤務にワンオペ育児の日々で負荷が大きそう…」と不安になりますが、お話を伺うとこの環境を心から楽しまれていることが感じられました。さらには自分の好きを活かしたサービスを立ち上げるための準備もされているんです!

この記事ではこんさんがこれまで築かれてきたキャリアや今後のプラン、現在準備中のサービスについてご紹介します。

「身近にロールモデルがいない」「自分の意思で進路選択できるスキルとマインドがほしい」という方はぜひ最後まで読んでみてくださいね。


【プロフィール】こんさん
1991年、北海道生まれ。「人々の生活の根幹を支えられるような仕事を長く続けたい」という思いから、大学では構造物の健全性評価や耐震検討を専攻。卒業後はインフラ系の企業に就職し、現在技術開発を行う部署に所属。キャリアに向き合うため、2022年5月SHElikesへ入会。デザイン、ビジネス、キャリアデザインなどのコースを幅広く受講。本や読書が好きな人が本の話題で1on1でおしゃべりできるサービスの立ち上げに向けて準備中。

SNSはこちら👉X

きっかけはテレビ番組。幼少期に観た海外の現状に衝撃を受けた

Q1 こんさんの現在のお仕事を教えてください。

日本一深いトンネルでできた駅・土合駅(群馬県)を視察

インフラ系の企業に正社員として勤めています。現在は技術開発を行う部署に所属し、主にコンクリート構造物の設計や補修を検討する際に生じる課題を解決する業務をおこなっています。

Q2 このお仕事に興味を持ち始めたきっかけは何ですか?

幼少期に世界紀行ドキュメンタリー番組「世界ウルルン滞在記*」を観たことです。

その番組で出演者が途上国の井戸を開発する回があり、その光景に衝撃を受けて「同じ時代でも世界にはこんなところがあるんだ」「技術の力で人の暮らしを豊かにしたい」と感じるようになりました。

世界ウルルン滞在記*:1995年4月から2008年9月の間、13年半にわたって放送されたMBS/TBS系列番組。旅人たちが100を超える国や地域を旅し、ホームステイを通してそこにある“暮らし”や“家族の内側”から世界の在り方を発信してきた。

Q3 就職のために大学では何を専攻していましたか?

大学時代、研究室にて(右:こんさん)

大学時代は土木を学び、その中でも構造物の健全性評価や耐震検討を専攻していました。

健全性評価とは、すでにある構造物を維持するために欠かせない評価のことです。また耐震検討とは、地震発生による揺れで構造物が崩壊しないか検討することです。

構造物を使い続けると時間の経過とともに必ず劣化します。それがどの程度進むのかを技術的な知見に基づいて判断する方法を学んでいました。

キャリアに向き合いたくてSHElikesに入会

Q4 実際にこの業界で働いてみてどうですか?

人々の生活の根幹を支えられるような仕事にやりがいを感じながら働き続けています。

私は設計を行う部署にいた頃、激務で日夜働いていました。土木の世界は女性が少なく身近にロールモデルがいなかったので、今後の自分の姿が想像できず、しだいに「私が身につけてきた専門性は他で通用しないのではないか?」「この先の私はどうなるんだろう?」「家庭を持つようになったら働き方に対する考えが変わってしまうのではないか?」と不安に感じるようになったんです。

そこで、私は働きながら新しいスキルを身につけるためにSHElikesで勉強を始めました。

Q5 SHElikesに入会された当時、具体的に習得したいスキルはありましたか?

デザインに興味があったので、まずはデザイン系のコースを一通り受講しました。

また、ビジネスやキャリアデザインなどのコースも受け、つまみ食い形式でキャリアに向き合ったりあらゆるWebスキルを体系的に学んだりしてきました。

Q6 SHElikesに入会されてから変化はありましたか?

大きく3つあります。

1つ目は、デザインスキルを使って副業を開始したことです。

SHElikesでデザインを学んでいることを知人に伝えたことがきっかけです。その知人経由で教室を運営する講師の方から「チラシを周辺に配りたい」というご依頼を受け、副業でチラシやパンフレット、資料作成などデザインまわりのお仕事を受けるようになりました。

積極的な営業活動はしておらず、直接ご相談やご依頼があったらお受けしています。

2つ目は、社内で技術開発業務以外に技術者育成研修の企画運営をするようになったことです。

これは私がずっと「やってみたかったこと」だったのですが、なかなか会社に言い出せずしばらく自分の中にその思いを秘めていました。しかし、SHElikesでのコーチングやイベントに参加したり、コース受講、なかでもスライドデザインやビジネスのコースを受けたりしたことで「やりたいことをやらないのはもったいない」と感じるようになり、自ら提案し、現在はその業務を担当させてもらっています。

3つ目、本に関連するサービスを始めたいと思うようになったことです。

スペースを使ってモニター募集のお知らせをした際のバナー

ビジネスコミュニティの「好きを仕事にする」がテーマのイベントをきっかけに、本や読者が好きな人のためのサービスを立ち上げようと思うようになりました。現在はそれに向けてブランディングやマーケティングのコースを受講し、モニターを募集中です。

コミュニティがサービスを立ち上げるきっかけになった

Q7 「本に関連するサービス」とはどのような内容ですか?

本や読書が好きな人が本の話題で1on1でおしゃべりできるサービスです。

私はずっと読書が好きで、私にとって読書は本の世界に没頭でき、日常では味わえない経験や感情に出会える贅沢な時間です。しかし、自分の周りに本の話題でおしゃべりできる人が少なく、好きな気持ちを解放したり共有したりする場がないと感じてきました。同じような気持ちを抱える人たちにこのサービスを届けたいです。

モニター募集の質疑回答をまとめた資料

1on1の時間では「本の話題であれば何でもOK」というスタンスで、本の内容や作家などについてクライアントさんが自由に語れる場を提供したいと思っています。立派な感想は言わなくても、「楽しかった」だけでもいいんです。私が「本が好き」「この本のここがよかった」などの気持ちを受け止めます!

Q8 好きなことや得意なことを見つけるために取り組んでいることはありますか?

SHElikesのコミュニティに参加してシーメイト*さんと積極的に交流するようにしています。また、リアルタイムでコミュニティイベントに参加して交流することができなくても、シーメイトさんたちがイベント後にSNSで発信する感想やワークシートを見て好きなことや得意なことの見つけ方を学んでいます。

サービスを立ち上げたのはコミュニティのおかげであり、コミュニティを活用して横のつながりを広げていくのはおすすめです。

シーメイト*:SHElikes受講生の通称。

家庭や会社の状況に応じて自分で選択できる準備をしておきたい

Q9 今後、どんな理想の働き方を考えていますか?

こんさんと娘さん

この春、育児休暇が明け復職しました。娘は保育園に通うようになり、私は在宅勤務をしています。家庭と仕事を両立させた生活ができていると感じ、現状に満足しています。

しかし、今後も娘の成長や部署異動にともなってライフスタイルが変化しそれに合わせて自分の働き方を見直す必要が出てくるかもしれません。今勤めている会社や正社員にこだわらず、いろんな選択肢から自分が柔軟に選べる状態にしておきたいなと思います。

Q10 こんさんが描いている直近の夢をお聞かせください! 

実は夫が単身で半年間タイに駐在しています。もともと帯同する予定はなく、復職に向けて環境を整えたり心構えをしたりしていたのですが、夫の駐在期間が予定より前倒しになり、慌ただしく新しい生活が始まった感じです。

今の部署は出社しなくても勤務可能なので、8月の1ヶ月間は娘を連れてタイに渡航し、そこで家族3人の時間や現地の生活を楽しめたらいいなと思っています。

今後も家族で話し合いを重ねながら理想の暮らしを実現していきたいです。

【編集後記】夢を叶えるお手伝いをしてくれた人

こんさんの振り返り「数字で見る4月」

筆者はこんさんの「数字で見る◯月」シリーズを拝見するようになったことから、こんさんを「情報整理とデザインのスキルが凄まじい人」として認識するようになりました。それ以来、毎月の振り返りを楽しみにしています。

こんさんの力を借りて可視化した筆者のビジョンマップ(2024年5月1日更新)

そして、こんさんの夢や理想を詰め込んだビジョンマップ*にも感銘を受け、筆者もビジョンマップを大幅リニューアルしました。リニューアルに際して、こんさんには多大な協力をいただきました!夢を叶える一歩を踏み出させてくれたこんさんに深く感謝しています💐

ビジョンマップ*:SHElikesでは「心からの理想を詰め込んだ夢の地図」と定義し、受講生たちは夢を叶えるためのツールとして活用している。

企画・取材・文:きゃんまり
編集:なごみ
バナー画像:きゃっく

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?