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【詩】「海洋学者のように」(大川隆法「青春詩集 愛のあとさき」より)

いつも記事に目をとめてくださり、本当にありがとうございます。

私の記事では、大川隆法先生の累計3500回の法話、3100冊以上の著書の中から、おすすめの作品を紹介しています。


大川隆法先生が大学時代〜20代の頃に書かれた青春詩集、「愛のあとさき」。



今回は、この詩集の中から、詩「海洋学者のように」をご紹介したいと思います!

そろそろ、海の季節がみえてくる時期となりました。

若き日の大川先生が、海の潮騒の中、密かに心を寄せる永遠の女性と戯れる心象風景を描いた詩、「海洋学者のように」。

こちらも、時を超えて楽曲としても結晶化しています。

残念ながら楽曲は一般公開されていないので、詩の部分のみご紹介させていただきますね🌷



「海洋学者のように」


愛がそこにあるのに

僕は拾えない

愛がそこにあるのに

君も拾わない


僕は潮騒の音を聴きながら

遠く太平洋の果てを考えてみる

頬ずりするやさしい風にも

僕はまゆ一つ動かさない


君は

君はしばし蟹と戯れている

処女(むすめ)が蟹と戯れるなんて

平凡だ!

と心の中で僕は君をなじってみる

君は

今度は蟹を白い素足にはわせようとする

僕は

怒って立ちあがり

蟹を岩にたたきつけたい衝動に駆られる


けれども

僕は動かない 動けない

彫塑のように かたくなに

永遠の時を封じ込めている


ああ

いまは

君も蟹遊びに飽きて

陽だまりの中 うつらうつらしている

「あ」

「き」

「こ」

と そっと呼んでみたいけれど

やはり僕は 海洋学者のように

潮の流れを 眺めるだけだ


愛がそこにあるのに

僕は拾えない 拾わない

愛がそこにあるのに

君も拾わない 拾えない

ああ

愛が確かに

そこにあるのに


愛が確かに

そこにあるのに



〈感想・気づき〉

「あきこ」さんに会ってみたい、と思うのは私だけでしょうか🥰💖笑

こんなにも純粋に想われて、詩にも書かれてしまった彼女、きっととても素敵な女性だったのだろうな、と思います。

そして、女性の中の永遠性や美しさを留めおくことにおいて、とても秀逸な詩だな、と感じます。

この詩が書かれた時、先生は21歳。

「愛」という詩を書かれた時と同じ女性でしょうね……🥰


確かに愛を感じているのに、何も行動に移せないもどかしさ。

彫塑のように かたくなに 永遠の時を封じ込めてみる

かたくなに彼女を眺めることしかできない自分を、海洋学者のようにたとえられています。

きっと、先生には大きな志があって、勉強に専念しなければいけない時期なのが分かっていた。

そして、彼女もまた、未来ある優秀な女性だったのでしょう。

確かな愛があるなら、拾ってみればいいじゃないか!と思ってしまう方もいるかもしれませんが、拾わないのが先生なんです😭

一人前の男になって、責任が取れるようになるまでは、女性に「好きです」とすら言わない、古風な硬派な部分をお持ちだった模様。

それでも、本当はものすごく愛深い方だから、こうして詩の形で愛を昇華されていったのですね。

お蔭様で、今の私たちは素敵な詩が読めますので、若き日の先生が憧れ、「永遠」を感じさせてくれた「あきこ」さんに、感謝の思いでいっぱいです。

一人の人に一途に片想いし続けた先に、こうした詩が結晶化してくるところを見ると、若き日の先生の内的空間がとても広く、豊かな感性の持ち主であったことも伝わってきます。

皆さんも、片想いに苦しまれた時には、「詩」という世界観に浸ってみるのはいかがでしょう?

意外にも、思ってもいなかったような自分自身の「愛」の気持ちに出会えるかもしれません。

大らかな海のように、すべてのものを包み込んでいく人間になりたいものです🌷


最後までお読みくださり、誠にありがとうございました💐



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