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結婚記念日と子どもの自炊

今日は31回目の結婚記念日で、1回目の結婚記念日以来初めて2人で迎えた記念日になる。その間の29回をどのように過ごしたのかこれといった思い出もないドタバタな日々だった。ごきげんパパ♡が夕ご飯に外食を提案してくれたけどこれといってピンとくるお店もなかったので丁重にお断りして、家で食事することにした。

異国で一人暮らしを始めた子どもがお料理に精を出しているらしい。できたお料理をインスタのアカウントを新たに作って記録に残しているようだ。 思いついたことをnoteに書き残す私に似たのかしらん?

日本は今先進国の中で物価の安い国なので、よその国のものが大変高く感じられる。まず買い出しから苦労している模様。一緒に住んでいるときは上げ膳据え膳だったからスーパーにもあまり一緒に行ってなかった。勉強やバイトに追われていたのでやむを得ない。

限られた予算で海外のスーパーで食材を買って栄養のバランスも考えて一人分なのに腐らせないようにするのは頭を使う。炊飯器もないのでもって行った無水鍋で白米や玄米を炊いているのも手間がかかる。目玉焼きの作り方から聞いてくるのでこの先どうなることやらと思ったが、ネットで調べて肉じゃがやチャーハンやパスタも作れているようで安心。

ある日はバターナッツパンプキンというのを買ってスープを作り「ママの味がする」と涙顔の絵文字と共に写真を送ってきた。そのカボチャを買った覚えはないけどパンプキンスープは比較的よく作った献立かもしれない。

小学四年生の教科書に2分の1成人式という単元があって、参観日にお礼のメッセージを受け取ったことがある。そこには
「いつも栄養を考えて美味しいお料理を作ってくれてありがとう」
と書かれていた。気恥ずかしくなるほど手抜きのオンパレードだったにも関わらず。

あれから更に10年が過ぎた。娘の記憶に私の料理がどのように刷り込まれているのか、時が巻き戻せるならもう少しマシなものを並べたい。

そんな風に取り留めもなく過ぎ去っていった31年という年月が確かに残したものは3人の娘たちで、結婚した長女も会うたびに作ったお料理を我が家にもお裾分けしてくれる。仕事に奮闘している次女はまだそんなにお料理する余裕はなさそうだけど私も独身の頃は何一つ作らなかったよ、というと安堵の表情を浮かべている。

フランス料理も焼き鳥も今夜の記念日デートに考えてはみたけれど今の私には家で簡単にお肉を焼いて塩胡椒でもしてお味噌汁かスープといただく夕ご飯が一番リラックスできる気がする。

一切お料理しないごきげんパパ♡とほとんどお金を稼げない私、これまで31年の積み重ねは今の時代には多分NGなんだろう。これからの日々を考えても課題しかない。今さら、という気分と今からでも、という気負いがせめぎ合う。次の結婚記念日まで2人が元気で仲良く過ごせますように。それが今の願い。

皆様も良い一日をお過ごしください。


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