森永卓郎さん康平さん対談

土曜日、ごきげんパパ♡が不動産のセミナーに皇居方面に出向くというので一緒に行って何か帰りにご馳走してもらおうと下心満載で大手町に向かった。いざ会場の近くまで着いたらマンションの大規模修繕に関するセミナーとのこと、あんまり興味ないなぁ。

そこに立っているスーツの方がYouTubeでいつも拝見している森永卓郎さんの親子対談のイベントの案内をしておられた。え、そっちの方が面白そう。どちらも14時から⁈パパ、私こっち聞いてくる〜幸いそのセミナーは無料で当日受付オッケーだった。大手町に来たのも何かのご縁だったのかしら？場所は日経ホール。日経新聞愛読者としても気になるテーマだった。未来の日本経済の動向など。

前半のご子息・康平さんのお話は経済指標などを映し出して、賃金は上がっているけどそれ以上に物価が上がっているので人々は買い控えるなど景気は良くなっていないことや、アメリカは失業率は少なく住宅ローンが上がってきていることなど日米の実態を噛み砕いた内容。中国のデフレがこれから日本に影響してきそうという危惧にも触れておられた。

新NISAはみなさん始められただろうか。YouTubeなどで米国株や世界株の投資信託を勧めているせいで新たに始めた人の殆どがドル建ての商品を購入していてそれが円安につながっているというお話にも頷いてしまう。知らなかった〜

ところが話はそう簡単ではなく、アメリカの大統領がトランプ氏になった場合、アメリカの製造業を守るために円高になるという説も有力だそう。アメリカ製品のAppleのスマホでYouTubeを見たりNetflixを楽しんだりAmazonで買い物をしたりGoogleで検索したりと朝から晩までアメリカンな暮らしをしている現代の私たちだけどトランプ氏は古き良き重工業を栄えさせて輸出を増やさないと気が済まないのかしら。で、為替どっち？

後半の対談では療養中の卓郎さんはzoomでの登壇だったがとてもお元気でハリのある声で持論の株価暴落説を熱弁。今は株価が過熱しているので来年あたり10分の1になるとアメリカの株価の歴史を紐解いて力説なさる。積立ててればほったらかしておいて儲かるほど甘いものではないと強調。ご自身は買ったのを忘れていたアメリカ株を最近売って治療費に充てられているとのお話もまたユーモラスになさる。

植田日銀総裁と大学で同級生だったという卓郎さんは、植田さんの頭脳は素晴らしいけど権力者に取り入る性格だと内緒話をされて、国民に厳しい経済政策にならないか心配そうだった。

親子対談でお互いをリスペクトしつつも見解の相違がある時は議論を戦わせておられ、お二人とも話上手で聞いていて心楽しい。

この日私に響いたことを二つ挙げるとすると、投資は下がり始めたら逃げ足を早く。お金は貯めたり増やしたりだけでなく使い方が大切、ということ。途中からこちらのセミナーに合流したごきげんパパ♡と隣のホテルで軽く食事をして帰ることができて予定外の楽しいお出かけになった。

皆様、今日もどうぞよい一日をお過ごし下さい。