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【ピアノ】今年の振り返り

大人になってピアノを再開して四年、今の先生について一年四カ月になる。今年一年あっという間だったという合言葉が飛び交う中、この一年が充実していた幹となるのが私にとってはピアノレッスンだ。今やピアノのない生活は考えられない。noteを書けない日も家が片付いていない日もピアノのそばを通りかかると一回だけでも弾こう!となる。

今年の振り返りというからにはどの曲を教わってきたかということだが、ショパンのノクターン2番、メンデルスゾーンの春の歌、ショパンノクターン遺作そして今はベートーベン ソナタ10番。1レッスン60分のうち15分はバッハを習い、インベンションからフランス組曲6番へと進んでいる。

毎週先生のレッスンは盛りだくさんで、爽やかだけどレガートに、とか深いけどソフトな音で、とかサクサク、とか色鮮やかにきれいな布をさあッと広げるように、とか注文の多い料理店じゃないけどなかなか応えるのが難しいものばかり。

指や手首や腕の使い方も実演してくださったり私の腕に押して見せてくださったりと最大限の熱量で教えてくださるので毎回学びが多く、その時すぐにはできなくとも数ヶ月後に、あ、これかな?と思うこともある。ローマは1日にしてならず。

テレビ番組や動画で駅ピアノや街ピアノを観るのも楽しいが先日は丸の内のストリートピアノに足をとめた。そしていつか、たとえば70歳くらいになった時にストリートピアノを弾くことを目標にしようと思った。このまま練習してたら叶うかもしれない。

そう思ってまたレッスンに伺った昨日、先生から「来夏の発表会にでてくださいね、暗譜しなくても良いですから」とお声をかけていただいた。とんでもないです。70歳のストリートピアノうんぬんかんぬんと上記のような構想をお話しした。確かに発表会に向けて磨きをかけたら力がつくのはわかるんだけど羞恥心が。

ピアノはコーラスのように音を外して周りに迷惑をかけないというのがもっとも気に入っているところ。いつか人前で、しかもビデオの回っているところで弾いても良いと自信がつく日が来たら発表会も良いだろう。それまではどうぞそっとしておいてほしい。

まだまだ先生のような力強く響くフォルテシモも気が遠くなるようなピアニッシモも出せない。左手の音を聴くこともよほど意識しないとできないし息継ぎも難しい。ベートーベン の緻密さもバッハの左右ちぐはぐな旋律もショパンの切なさもドビュッシーの透明な煌めきも永遠の憧れ。

積み上げても積み上げても砂の城のように崩れるように思える私のピアノだけど多分ほんの数ミリは上達しているのだろう。一年の終わりに一度録音してみようと思う。毎年聴き比べるのも良い考えかもしれない。

今年もラスト10日。毎日を大切に過ごせますように。皆様も1日お疲れ様でした。

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