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JAPAN⇄CANADA 2-5

登校初日のことは実はよく覚えていません。とりあえず、2階の最初に来た時にお世話になった先生の所へ向かいました。まず時間割を渡されて軽く説明を受けました。それからホームルームの教室に向かった気がします。ホームルームのメンバーは3年間一緒らしいということもここではじめて聞いた気がします。私のホームルームの先生がドラマ(演劇)の先生だったのでホームルームもドラマの教室で行われました。最初入った時、なにが起こっているのかよく分からなかったし、他のメンバーはお互いのことをすでに知っているのですごく疎外感がありました。TA(ホームルーム)の先生に挨拶をして、必要な書類やファイナルを渡されて、適当に座りました。15分か20分くらいホームルームの時間が設けられていて、それが終わったら次の授業の教室に各々向かいます。まだどこになんの教室があるのか知らないので人を掻き分けながら必死に教室に向かいました。私の通った高校は敷地に見合わない生徒数が在籍していて、教室移動時の廊下の人口密度がとてつもなくすごかったです。

最初の学期に受けた授業は数学、美術、ESL(English as Second Language 第2ヶ国語生用英語教育)のそして、カナディアンヒストリーの4つでした。加えて吹奏楽をしていたことを伝えていたので、吹奏楽の授業も週に2回、朝7時15分から入っていました。はじめて授業に出た時なかなか緊張したのを覚えています。不安ばかりだし、溶け込む気力もありませんでした。ただ、頑張らないと日本に帰る道自体が閉ざされると思ったのでとりあえず受けるている授業はきちんと受けようと決心しました。

受けた授業はどれもそんなに難しいものではありませんでした。ただ最初の数日通っていなかった分の遅れを取り戻すのが何日かの間大変でした。しかもすでに前期が始まっていたことも知らなかったし、初日を逃していたこともこの日初めて授業を受けて知った事実だったので、なんでそれを早く教えてえくれなかったのか、それにすごくショックを受けました。せめて親からは説明されていたかった。私も確かに親と当時話したりしていなかったけれど、なんでみんな大事なことを伝えてくれないのかよく分からなかったです。なんでそんなに多くのことを秘密にしていたのか、さらに親に嫌気がさしました。一刻も早くここから出て行きたいと思っていました。

-つづく-

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