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JAPAN⇄CANADA 3-2

お久しぶりの投稿です。
なんで書いてなかったのか特に理由はないのですが、なんとなくほったらかしにしていました。季節は巡り、あっという間に梅雨の季節。東京2年目の夏を迎えます。それではぼちぼちやっていきますか!今後もよろしくお願いします!


カナダ2年目の生活はワクワクしていました。日本から戻ってからは新年度に備えての準備をしました。学校のリュックを新調し、日本で買った文房具を筆箱の中に入れ、これまた日本で買ったルーズリーフでクラス別にノートを作成、8月の後半にカナダに戻ったので時間の有余があった訳ではありません。
正直なところ、日本から戻ってからの夏休みの記憶がかなり曖昧です。


そんな中できちんと記憶にある出来事もあります。それはマーチングバンドで使用するカウボーイブーツとユニフォームの試着に行ったことです。
ブーツはまみーとだでぃーと3人で行きました。今となってはお店の位置もバッチリわかるのですが、初めていった当時は3人して分からず同じ道をぐるぐる回ったのを覚えています。人生初のカウボーイブーツ。しかも真っ赤。一般から見ると奇抜だなと思うだけだと思いますが、私の所属することになったマーチングバンドはこの赤いブーツがトレードマークでとってもワクワクしながら履きました。サイズは6 1/5。カナダの靴のサイズはセンチメートルではないのでこんな数字になってますが、これでも1番小さいものではありません。そして値段は$250。人生初の1万越えの靴でした。さすが正統なレザーのブーツといった造りで、自分たちでしっかりと磨いて管理していかなきゃいけません。はやく自分色のブーツに仕上げたいと思っていました(のちに弟も妹もブーツを買ったのですが、値段が上がっていたそうでびっくりしました。そして手入れは私ほどしていない)。ブーツは発注してから制作に取りかかるスタイルで、確か届くまでに2ヶ月ほどかかりました。本来はもっと早く出来上がはずだったらしいのですが、たまたまその年に赤のレザー素材が不足していて、全員分作るのに時間がかかったそうです。


ユユニフォームは別日に試着に行きました。7月に観客席から見たピシッと決まった黒いユニフォームに身を包むと、気持ちが高揚しました。バレエで衣装は着たことあったけれどユニフォームは初めてで、とっても緊張したのも覚えています。初めてだったもんだから、着方も知らずにビバーズ(ジャンプスーツみたいな形のズボン)を前後反対に着てしまいました。フィッティングのボランティアをしていた人に笑われたのを覚えています。私もまみーも大いに笑いました。ユニフォームはその日に持ち帰ることが出来ました。当時は新品だったユニフォームも、引退する5年後には、ボタンにキズが付いたり、襟に折り癖が付いたりしました。ユニフォームはブーツと違いレンタル品だったので、なくさないように気をつけてねとボランティアの人に言われました。ブーツも、もちろん無くしたら大変なことになるのですが。


こうして着々と準備を進めていた8月28日、ついに最初の練習日がやってきました。私は誰も知らなかったし、尚且つマーチング初心者だったので恐る恐る練習場に行きました。みんなは久しぶりに会うメンバーに笑顔でハグをしたり談笑したりしていて、とっても場違いな気がしました。そんな中、戸惑っている私を見つけて優しく声をかけてくれる人もいました。初めてでわからないと伝えると丁寧に教えてくれて、木管やクラリネットのメンバーを紹介してくれました。そしてそこからもっといろんな人と会話もするようになりました。ただ、めちゃめちゃ緊張もしていたので初練習の記憶が全然ありません。疲れて帰ったんじゃないかな?と推測するくらいしかできません。ただはっきり覚えているのは、これからやっていけるのかな?と不安に思ったことです。みんなすでに友達でその中に飛び込めるのか、カナダに引っ越した当初の不安が少しだけ蘇りました。しかし今回は違います。自分の意志でオーディションをして勝ち取った、「メンバー」という称号。簡単に手放しては変わりたい、頑張りたい思っている自分が許す訳ありません。これからだという期待の方が大きかったです。


そんなこんなであっという間に9月になり、学校も新年度になりました。1年通った学校はもう馴染みの場所になっていて、一緒に授業を受けたり、吹奏楽で演奏した生徒の何人かは友達となっていました。勉強内容は2年目の内容がほとんどでしたが、学年的には12年生で、最上級生です。吹奏楽でも少しずつ意見を出して引っ張っていく位置だったので、それに恥じないよう一生懸命コミュニケーションを取るようになり、去年1年で成長したねと先生に言われました。年齢も18になり、少しずつ「大人」になっていたのかもしれません。

-つづく-

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