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JAPAN⇄CANADA 2-6

引っ越して1ヶ月が経とうとしていました。親と会話しなくなってもうすぐ1ヶ月。さすがに苦しくなってきました。なにがかというと、日々の出来事や辛いこと嬉しいことを報告する相手がいなかったことです。日本で生活していた頃、私は親に毎日の出来事を話していました。しかし、カナダに引っ越してからはそういったことを話す相手を故意に省いていました。そのツケが回ってきたのかもしれません。あと単純に寂しくなっていました。いつまでこういうことをしているのかなと思い始めました。そろそろなんかのきっかけを作って親と話そうと考える様になりました。

もう1つ話したい理由がありました。それはまみーに謝りたかったからです。まみーの誕生日に素直におめでとうっていえなかったことが心残りでした。言いたかったけれど、親を避けていたので、言えなかった。そんな自分に嫌になっていました。なんで言わなかったんだろう。なんで素直にならないんだろう。そう考えているうちに話したいと思うようになり、そして話すことを決心しました。

まみーの誕生日から1ヶ月、ついに話すことにしました。まず話したいから部屋に来て欲しいとまみーを呼びました。具体的な内容は覚えていないのですが、ごめんなさいと伝えました。泣きながら、色々溜まっていたものを言いました。いつになるか検討つかないだろうけど、日本に帰りたいのには変わりないとも伝えました。でも、そのためにも学校へ行って授業をしっかり受けて、勉強することを約束しました。そして最後に誕生日おめでとうと伝えました。まみーも泣きながらありがとうと言ってくれて、2人で抱き合いました。その後、1階に降りてからだでぃーにもごめんなさいを言いました。

この日はとりあえず色々ぶつけて、伝えて泣き疲れたのを覚えています。まだ少し気まずかったのでその夜は部屋で過ごしました。次の日の朝起きた時、気分が晴れやかだったのを感じました。詰まっていたものが取れたような、スッキリした感じでした。朝起きて1階に降りて、まみーにおはようを言いました。するとまみーは笑顔で私におはようと言って返してくれました。とっても嬉しかったです。だでぃーにもきょうだいにもおはようと伝え、準備をして学校に向かいました。なんだかその日の学校はいつもより楽しく感じたし、家に帰ってその日の出来事を話すことにウキウキしていました。あんなにウキウキ家に帰ったのは久しぶりのことでした。

-つづく-

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