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【仕事の話】 保護者の声 英語の検定について

(今日もMamaizm)
昨日は、別のお仕事で某高校にて英○○次試験に関わってきました。1年ぶりに仕事をしたこともあり、1日で約40名ほどの受験者を担当してヘロヘロでした。英語を口にするのも久しぶりで、強制的に英語で話す機会を作っています。自主勉強より仕事として話すのが私には効果的。


◆将来を心配しすぎる保護者


個人で英会話教室を運営している元同僚のT先生に、「小学校からどんどんレベルを上げて英検を受けさせるべきか?」と保護者から相談されたと聞き、
検定を受ける理由について考察することに。

「進学のために、、、」っと保護者が将来について心配になって先へ先へと受験をさせる。
「塾で勧められたから、、、」(もしかして準会場として受験生を集めている場合もあるのでは?)

どんどんレベルを上げて受験することは能力の伸長度を確認するためには分かりやすい目安になります。受験をする本人が望むなら保護者が応援することもいいと思います。だからこそ受験をする前に考えたい視点としては、

「何のために検定を受けさせたいのか」

目的です。

理由なしに周りが早く受けているからうちも早く受けさせなくちゃ。
っと思われているなら、一旦落ち着きましょう。

親の方が焦っているなら、なおさらです。

◆早く上級を受験させなきゃ


大学受験の加点などで活用するとなると
受験した年やスコアの提出必要になり、小学校・中学校で合格しても再受験の可能性も。だから保護者が焦って先回りしてしまうと二度手間になるんです。
国内進学なら英検受験を推奨している場合が多いのも現状であります。

あくまでも、現在の学習者の能力を確認するために受験する程度に考えていないと受験をする子どもが辛い体験をすることに。
英語嫌いになるきっかけになるかもしれません。
(英語学習が過度なプレッシャーになる子どもたちが多い日本の現状があるのは、元高校英語教師としては悲しい。。)

◆外発的動機づけは継続性を考えると少し弱い

外発的動機付けとは「行為そのものではなく、外部からもたらされるものを目標として、その目標を実現するために行為を行おうとすること」です。義務や賞罰、強制などによってもたらされる動機付けであり、何らかの目的を達成するために用いられることが多いです。

https://solution.lmi.ne.jp/column/7611

つまり、受験をする側が望んで積極的に学習する意欲が高いならまだしも、受験をすすめる保護者からの強制的な義務は、継続的に英語を学習し、活用するまでに至らない場合もあるのです。

これからAIの更なる発達で同時通訳の精度も格段に上がっていく未来はすぐ近くまできています。

その様な中でも英語を含む外国語を学び続ける意味について
考えてもらいたい。


◆K-Popが大好きな女子高生

高校の現場で働いている時に感心していたのは、高校生は好きなもののために楽しく言語を学ぶ力を持っているということです。自分の好きなアーティストのためなら時間を忘れて韓国語を独学で勉強し、辞書なしでも話せたりハングルを読めたりするわけです。
興味感心から学習しようとする態度程、継続力を高める方法はないなっと内心思っていました。逆に私も高校生からその秘訣を学んでおけばよかったかも。

◆ホストマザーにもっと自分のことを伝えたい

私は家庭環境も悪かったこともあり、高校2年生まで全然勉強をしてきませんでした。勉強する意味が分かりませんでした。

しかし、当時アナウンサーになりたい夢を持っていたため、「アナウンサーになるために英語をペラペラ話したい」という目標と、ただ単純に親から離れたいこともあり、ニュージーランドへ1年間留学へ行きました。

詳細を書くと永遠と終わらなくなるので、ひとまず省略(笑)いつかシリーズ化しよっと。

1年後、1番英語が苦手だった私がクラスの中でスピーキングテストで1位になったのです。

その理由は、いつも本当の家族のように接してくれる大好きなホストマザーに電子辞書の定型文ではなく、自分の言葉で感謝を伝えたい。自分が経験してきた日本での生活について英語で打ち明けたい。

そんな内から出てきた想いが学習意欲を引き出したのです。
学習に対してのきっかけがこんな人間もいます。

◆内発的動機づけ

内発的動機づけとは、内的で本質的な欲求によって引き起こされる行動のことです。言い換えると、個人の行動の要因となる、内面から湧き上がる動機づけ (モチベーション) のことです。この場合、モチベーションは、報酬や称賛など、外部からの誘因に関係なく、自分自身からのみ発生しています。

https://asana.com/ja/resources/intrinsic-motivation

私の場合は、外発的動機付けではなく明らかに内発的動機づけによって学習意欲が向上し、結果的に能力が高まりました。K-Popが好きな高校生もこちら側のやる気です。

現在の英語を学習する子どもの状況を外発的・内発的動機づけのどちらなのか観察していると少し冷静さを取り戻すきっかけになるのでは?

◆まとめ 英語検定受験を申し込む前に考えておこう

あくまでも、子ども達の能力を更に高めるために、受験するなら上級を目指すことも1つの達成感につながるはずです。
進学目的で受験を予定しているなら、適切な時期に合格できるよう準備をしておくことを念頭におくといいでしょう。
例)大学受験なら高校2年生から高校3年生の1学期までの期間が1つの目安

とはいえ、個人的には自分の体験も含めて学習者本人が学習を継続したい理由があること。それにつきます。


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