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アトピー:なかったことにするか 気づきとするか

はじめに

私にとって大きな転機となったアトピー体験について書きます。

といっても、どうやってアトピーを治したか、という HOW TO は書きません。元々の体質、遺伝的傾向、生活習慣、生活環境、思考パターンなどはそれぞれ違うので、こうすれば治ります、とは簡単に言えないからです。また、当時と食や健康に関する考え方が変わっているからです。

ただし、①生活の中の化学物質を減らす(特に市販の柔軟剤は使用しない)、②農薬や添加物の少ないものを選ぶ、③とはいえ完璧は目指さない、これだけは誰にも共通する改善策と言えると思います。

以下長々と書き記しますが、何かお役に立つことがあると嬉しいです

思いがけないクリスマスプレゼント


2007年のクリスマスの朝、目覚めて鏡を見ると、そこには昨日までとはまるで別人のような私が映っていました。肌は乾燥しガサガサで、全体的に赤く、特に目の周りの皮膚は真っ赤にただれていました。嘘だと思いたかったけれど、鏡を見るたびに何度も何度も、ショックを受けました。

どうしよう

どうしよう

どうしたら!!!

友人の結婚式への出席を2週間後に控え焦りながらも、どうせひどい状態なのだからステロイドに頼るのはやめようとなぜか思い、別の方法を試すことにしました。以前から憧れていたアロマセラピーもこの時初めて試しました。

アロマは、本を片手にブラックスプルース、ジャーマンカモミール、希釈用のホホバオイルを購入しましたが、使い方に自信が持てず、使用を中断しました。精油のチョイスは良かったと思いますが、使わないという選択も大切です。薬以外の選択肢としてのアロマは魅力的ですが、肌の状態によっては刺激が強すぎたり、より悪化させてしまうことがあるからです。

肌の状態は改善せず、友人の結婚式には、真っ赤でひび割れて痛い肌にファンデーションを塗りたくって出席しました。その日は何とか乗り切りましたが、次第にメイクで隠すこともできなくなり、痒みのために普通の生活を送るのも困難になっていきました。

王瑞雲先生との出会い


そんな折、夫が偶然にネット検索で王瑞雲先生の存在を見つけてくれました。自費診療ということで不安もありましたが、行くことに決めました。幸運なことに、結婚式出席のために滞在していた実家から近い場所でした。

これが私にとって大きな転機となりました。


王先生は、伝統医療の考え方、体の仕組み、食の重要性、昔から伝わる知恵、自分で学んで実践する姿勢の大切さ、などを惜しみなく伝えてくださいました。

王先生の細かな指導及び漢方の処方をいただいて半年、首はまだ象の皮のような状態でしたが、私の肌はおおむね「普通」を取り戻しました。

顔に症状が出たことは辛かったですが、長い目で見ると幸運だったのかもしれません。もし他の見えない場所に出ていたら、薬を塗ってアトピーなどなかったことにして終わりにしていたことでしょう。でも、その時の私は、よくわからないながら、もっと根本に何かあるように感じ、そこからの変化を求めていました。

症状は体からのメッセージ


アトピー治癒(ついでに花粉症や生理痛も治りました)の経験がある私に、「ちょっと」アトピーについて話を聞きたい、という方は結構います。しかし私が提供する情報と、相談者の求める情報の間には大きなギャップがあります。

皆さんが求めているのは、私はこれで治りました、というわかりやすい「魔法の何か」なのです。しかし残念なことに、そんなものはありません

いえ、詳しく説明しても良いのであれば、方法は色々あります。また、何をもって「治った」とするかも重要です。

ステロイドのような魔法の薬で症状を抑えることを「治った」と考えることもできますが、より根本的な解決には、相応の時間がかかります。また、薬を使って症状が消えたからと言って、実はそれで終わりではないのです。

皮膚は内臓の鏡と言います。薬で症状を抑えても、内側で不調は残っているかもしれません。症状は体からのメッセージですから、なぜその症状が出てきたのかに目を向ける必要があります。

病気を治すのは誰か


話を戻して、「私はこれで治りました」をひとつあげるなら、自分の中に治る力があった、ということでしょう。

幸い、導いてくれる先生に恵まれました。ひどい状態の肌でも「今日は昨日より調子が良さそうだね」と励ましてくれる夫がいました。そんな環境の中で、自分自身が治ると信じることができました。

ドラマなどで、誰かが病気になると「先生なんとかしてください」と医者に頼るシーンがよく描かれますが、病気を直すのはお医者さんだけではありません。

以前の私は、体のことは医者に任せるのが当たり前で、自分の体についてあまり意識していませんでした。しかし、王先生との出会いにより、健康を良くするのも悪くするのも、食べ方や暮らし方、心の持ち方が関わっていることを知りました。自分や家族の健康に対して、「お客様」のような意識でいたのが、自分自身にも責任がある、という意識に変わりました。この意識の変化は、その後の子育てにも大いに役立っています。


今回はここまでです。長文お読みいただきありがとうございました。王先生に教わった様々な「知恵」については、また別の投稿内で書くこともあると思います。またお立ち寄りいただけると嬉しいです。

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