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『生命の大進化40億年史 古生代編』を読む

土屋健『カラー図説 生命の大進化40億年史 古生代編 生命はいかに誕生し、多様化したのか』(ブルーバックス)

を読みました。もちろん面白かったです。が、今回は感想というより、途中65%ぐらいまで読んで、自分の知識不足で迷子になって最初から読み直すはめになったので(狂気。でもよくやる。)、そのときまとめたものをせっかくなので見えるところに残しておこうと思い、独立の記事を立てました。

まず、地球に生命が誕生してからの年代は、
(生物が)
冥王代:いたかいないか微妙
太古代:小さくて見えない
原生代:小さくて見えない
顕生代:目で見える
と大きく分けられています。この顕生代がさらに、
古生代:三葉虫とかの時代
中生代:恐竜の時代
新生代:哺乳類の時代
と分かれているわけです。そしてこの本は、上記の中で、古生代にスポットを当てています。

元々私は、地質年代(地質時代とも言う)に興味があって、
別で「wikipediaの面白い記事をまとめる」ノートというのを手書きで作っているのですが、そこに地質時代から始まり、さらに「累代」「代」「紀」単位で全部記事を見て、要約してたんですね。(これも狂気。ちなみに今、古い方から進めて、中生代の中の「ジュラ紀」で一旦停止してる。)

なので、古生代までは、その中にある○○紀レベルまで一応一通り見たことがあるよ、程度の知識で読みました。ただ、○○紀の名前とか順番とか特徴とかは、よほど印象に残っていること以外は忘れてしまっているので、それが一つつまづきの原因でした。

ですのでまずは、この本の構成と合わせて、それぞれの紀の特徴を簡単にまとめました。ついでにwikipediaのついつい読みたくなる記事も、いくつか付けておきました。

第一章 エディアカラ紀:古生代直前。生物の化石が出始める最初の時期。関連用語↓

第二章 カンブリア紀:古生代最初の紀。生物が爆発的に進化。関連用語↓

第三章 オルドビス紀:紀末に大量絶滅。
 同章 シルル紀:短い。
第四章 デボン紀:魚の進化と上陸。紀末に大量絶滅。関連用語↓

第五章 石炭紀:高さ数十mのシダが大森林を形成し、巨大な虫たちが闊歩していた頃。このとき倒れた大量の木が、分解されずに堆積して、今の石炭になっている(分解するだけのバクテリアがいなかった)。酸素濃度が高い陸上世界で、虫と植物が繫栄していた素敵な時代。好きすぎるがゆえの長文です。関連用語↓

 同章 ペルム紀:陸上に恐竜の手前みたいな生物が増え始める。紀末に大量絶滅。古生代の終わり。関連用語↓

…という感じですかね。公表されている本書の説明からも、そんなに外れていないと思います。それにしても石炭紀…石炭紀は良いよ。どれか一つ行けるってなったら、私は石炭紀を選ぶ。あ、でも、実際アースロプレウラとかに遭遇したらすぐ帰りたくなりそうだから、VRでいいや。

で、本書ではもっと、化石や生物がイラスト付きで豊富に紹介されています。あと様々な学説も紹介されています。上のは単なる概要とほぼ私の元々の知識にすぎないので、本文をぜひ。

あともう一つ。私が65%くらいで見失った原因は、これ↓が分かってなかったからです。

動物界
生物分類

これはwikipediaのドメイン(分類学)から、主要な部分だけ抜き出して、Xmindというマインドマップアプリでまとめたものです。個人的には、腕足と(シャミセンガイて何)、頭足・腹足の階層が違うところとか、無脊椎動物≠軟体動物なんだなとか、そこら辺がよく分かってなかったなと思います。でも今回これで整理できたので、すごい進歩です。勉強になりました。(ちなみにドメインも前々からすごく面白そうだなと思っているのですが、これを読み始めたら一生が終わりそうなので、手を着けません。)

読んでみた感想としては、
・デボン紀での魚の進化が速すぎる気がする。何の迷いもなく足が生えて手が生えて陸に上がっているように見える。
・虫は節足動物で、それまで節足動物は海の中の三葉虫とかウミサソリしかいなかったのに、石炭紀になって急に空を飛んでる。→虫の進化は実際、よく分かっていないみたいですね。この本ではあまり虫に焦点が当たっていないというのもありますが。知らないことが増えました。
こんなところですかね。

古生物について整理する、いい機会になりました。



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