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ここでひとりシエスタを_007

ポロシャツと台湾女子

 ポロシャツというアイテムには昔から好意を寄せていていました。好きだった少女漫画の中に登場する女の子の制服の着こなしが可愛くて、高校生のとき夏はもっぱらユニクロのメンズポロSサイズをダサい指定スカートに合わせて。左胸にはアメリカアニメのキャラクターのアップリケを母につけてもらい、オリジナルのポロシャツとしてカスタマイズ。それを誇らしげに着たりしていました。ちなみに、ワッペンとはドイツ語らしい。

憧れのワニのあいつ

 スポーティでカジュアルで。だけど、きちんとした表情があって涼しい素材感。ポロシャツは独自の個性を放った魅力的なファッションアイテムなのです。そんなポロシャツ界のトップクラスに君臨するワニのマークのあいつ、ラコステ。友人に話したり手紙に書いたり、ツイッターに投稿してみたり、この気まぐれな読みものにも書いたりと散々言っているけれど、去年に観た「君の名前で僕を呼んで」はそんなラコステのポロシャツ映画と言っても過言ではない。それもこれも、知的で優雅で美しくて切ないティモシー シャラメのせいなのです。あの映画でティモシーのことを知ってからは、完全にお熱。まったく、もう。

 そんなこんなでずっと欲しかったラコステのポロシャツを今年ついにゲットしました。ファーストラコステなので、カラーは定番の白に。ほどよくゆったりと男の子っぽさもある中性的な感じで着たかったので、メンズSサイズをチョイス。いちばん上までボタンをしめても首が苦しくなくて、オススメ。袖口リブの絶妙なシルエットもお気に入り。素材もほどよい薄さでやわらく、さらりとしていて涼しい。さすが歴史あるワニ、はやくも2枚目が欲しくなってしまっているわたしなのでした。

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真夏の台湾ガール

 いよいよ暑くなりポロシャツな季節、どうやってコーディネイトを組もうかなと。スマートでイケてる海外のメンズモデルみたいに細みのパンツにインしてすっきり着るのももちろんする。けれど真っ先に思い出したのが、「クーリンチェ少年殺人事件」の小明でした。

彼女の制服の着こなし、そのシルエットが私は大変タイプなのです。肘くらいまである大きめの半袖に膝丈のプリーツスカートと短めの白ソックス、スニーカー。スカートにはガチャベルトでウエストマーク。実際はポロシャツではなく開襟シャツなのだけど、わたしは悲しいことに開襟シャツが似あわないので、ポロシャツでよしとしましょう。クローゼットから黒のフレアスカート(プリーツは持っていなかった)を出してきて、さっそくポロシャツと合わせる。ちょっとしたコスプレ気分、自分だけの密かな楽しみにウキウキしながら家を出ました。周りの反応はといいますと「学生みたい」と言われたので、ちゃんとなりきれているなっと喜んでいたけれど、よくよく考えると今年27歳の俗にいう”アラサー”と呼ばれる時間がわたしには経過していて、仮に17歳に見えるとしても軽く10年前だというのだから、素直に喜んでいいものなのでしょうか。いやいや、年齢不詳感は今後も出していきたいので、これからも自由に好きな服を着ていこうと、あらためてクーリンチェを観ながら思いにふけるのでした。(そうゆう映画ではありません)

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 映画の登場人物のファッションを真似ると、その作品の中の雰囲気に入ったような気分になれて楽しいので、お気に入り映画のサントラを聴きながら外を歩くのに続いてオススメの遊びです。ぜひ、おためしあ~れ!わたしの数少ない、自分に酔いしれるひとり遊びとして、今後もお付き合いしてゆきます。

 映画とお洋服といえば、最近はワンシーンがプリントされたTシャツをよく見かけるようになった気がします。数年前からすきなブランドとハリーポッターが定期的にコラボしてアパレルを出していたり、素敵ブランドがStand By MeのTシャツを出しているのも最近見つけました。欲しい、。ポスターとかタイトルロゴじゃなくて「ワンシーン」っていうのが個人的にイケてると思っています。映画Tシャツは手にとってレジへ持っていくまでの間に頭を働かさせないような魔力でも秘めているんでしょうね。(そして増えてゆくプリントカットソー)

2019/06/30配信:007号 ネットプリントver.


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