「なごり」を惜しみ、「余韻」を楽しむ
テタンジェというシャンパーニュ・メゾンのラインナップの特筆すべき点は、「余韻」の長さです。余韻とはワインを飲んだ後、口のなかに残る、風味や香りのこと。良質なワインほど、ながくつづく傾向にあります。
そんな《テタンジェ/ブリュット・レゼルヴ》をホタルイカとともにいただきます。この時期、ホタルイカは春「なごり」を感じさせる食材として人気。とろけるような柔らかい食感が特徴です。テタンジェのバターやナッツの芳ばしい残り香と調和し、舌にしみわたったフレッシュな酸が、ホタルイカと酢味噌のまろやかさを上品にひきたてます。
「余韻」と「なごり」は、似て非なるもの。ともに過ぎさりしものを意味しますが、余韻にはどことなく“幸福感”、なごりには“感傷的”なイメージがあります。こんやは春の「なごり」を惜しみつつ、テタンジェの「余韻」を楽しみます🌸🍾✨
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