あなたらしく

年末年始はず〜〜〜っと風邪で寝込んでいましたが、そのような中、久しぶり祖母の夢を見ました。　祖母は私に沢山の影響を与えて下さった、心より愛し尊敬する人です。

祖母は夢の中でニッコリ微笑んで

「あなたは、あなたのままで、あなたらしく生きなさい。」

そう話していました。

考えてみると、私は祖母にとって初孫で、私が生まれた頃、祖母は丁度私と同じ年、いや、厳密に言えば、私は７月生まれで祖母は９月生まれなので、祖母が５０歳の頃、私は生まれたのでした。

幼い頃から祖母が大好きなお祖母ちゃん子だった私は、いつも祖母にくっついていました。祖母は着物姿で、朝から晩まで何かしら、家事や仕事で動きっぱなしの人でした。品があり、言葉遣いも丁寧で柔らかく、私も祖母のようになりたい、と思いながら育ちました。祖母は私の憧れでした。

さて、そんな私ももう、今年５２歳になります。自分の年齢に吃驚します。
当時の祖母を思うと、私は祖母とは可也かけ離れた人物に仕上がり、恥ずかしくなります。簡単に言えば、祖母とは正反対の人間に仕上がってしまったのです。　祖母はきっと、こんな私の事を呆れて見ているだろうなあと、溜息混じりに思っておりましたところ、祖母が夢に現れ

「あなたらしく生きなさい。」

と、ニッコリ笑って語りかけて下さいました。

自分らしさって、今更ながら何だろう？と、思います。

だらしなくて粗忽、おっちょこちょいで気が強く、夫からは中身は男（漢）と呼ばれ、家事も苦手で、こんな私がどうやって育児をしてきたのだろう、と、心配になり、子供達、と言ってももう、今年２４歳になる息子、２２歳になる娘に、私の育児はどうだったか、と、尋ねてみると

「相当変わってたけど、それがお母さんらしくていいんじゃない？（笑）お陰様でちょっとやそっとではへこたれない人間に育てていただきましたよ。」

とのこと。

祖母のようにお裁縫やお料理、お掃除はとても苦手で、キッチンに立つと憂鬱になる、宵っ張りの朝寝坊、というダメ人間ですが、この年になり、今更祖母のようになんて到底無理な話。私は私らしく生きるのがいいのだ、祖母のようになりたい、と思っていたけど、なれない分、違う形で自分らしく精一杯生きていけばいい、と、思う新年です。

さあ！今年も私らしく暴れるぞ！