『今氏易學史』とのご縁✨
日々40℃の暑さの中、外出する気力もなく、かといって食材等は買いに行かねばならず(一応主婦の身)、某大型スーパーへ車を走らせる途中、ふと、時折立ち寄る古本屋さんに寄ってみました。
そこは今から15年程前、ふらりと立ち寄った時に、何と、若い頃からずっと欲しいと思っていました昭和16年頃から昭和の終わり迄の、紀元書房で毎月発行されていた「易学研究」と出会った古本屋さんでした。これは何かのご縁!と思い、大量の易学研究を全て求めました時から、時折その古本屋さんには立ち寄っていました。
先日も何となく気になり、暑い中ふらりと古本屋さんに入り、いつものように易の本が置いてある場所へ行きましたところ・・・
私は思わず大声で「あっ!!!!」と、叫んでしまいました!
何故ならそこには、それこそ易学研究と同じくらい、欲しいと思っていました『今氏易學史』が無造作に置いてあったからなのです!
嘘でしょ?? この暑さで目がおかしくなったか?!と、吃驚し、手にしましたが本物です。昭和16年に発行され、私が生まれた年の昭和41年に、2500円で再発行されましたが、以来再販はされず、今はもう出回っていなく、アマゾンなどでは一冊3万円〜5万円くらいに値が上がっていましたので、う〜ん・・・と、悩みつつ、古本屋さんで見つからないかしら、と、探したりもしていました。探し求めて数十年。これも矢張りご縁なのかもしれませんね。思いも寄らない時に、ふと、巡り会ってしまいました!
ですが高価な本です。相場もわかっていますし、安くても2万円代だろう、と、覚悟してお店の方にお値段を尋ねてみますと、矢張り結構値が張ります。う〜〜〜〜ん、と、悩んでいましたが、これも何かのご縁、52歳にして漸く私の前に現れてくれた、と思い、レジに持って行きましたら、お店の方が、
「半額にしますよ。(^^)」と、信じられないお言葉を!
「え????」と、驚きましたら
「あなた、何度かうちに来て、易の本ばかり探しているでしょ、随分前に、易の本を山程抱えて大喜びで帰って行かれた事、覚えてます。」と。
「そうです!易学研究でしたね!その節もお値下げして頂いてありがとうございました。」と、言いましたら
「それね、もうずっとここ数年そこに置いてあるけど売れないんですよ。インターネットで売れば売れるんだろうけどね、うち、そういうのやってないから。」と。
若い頃から欲しかった貴重な本を、半額にして頂けました。(嬉涙)
こちら↓が今東光先生の、『今氏易學史』✨
今東光先生(明治31~昭和52)は作家であって(川端康成さんと仲良しだったそう)、議員でもあって、天台宗の僧でもあって、瀬戸内寂聴さんの師匠でもある凄い方です。そのような中で易までをも学術的に研究し、実践的な易占も行っていたことで知られていて、加藤大岳先生とも交流があり、大岳先生の紀元書房から『今氏易學史』を出しています。易学研究の中にも今先生の名前が出て来ます。また、序を寄せているのは誰もが知る文豪、谷崎潤一郎さん。更に佐藤春夫さん、勿論、加藤大岳先生も序を寄せています。
大興奮で只今読んでいます。読んでみての感想は、若い頃ではなく、今だからこそ読める本、と思いました。やっぱりタイミングってあるのですね。
今東光先生は、毒舌で有名な方、「毒舌身の上相談」や「プレイボーイの人生相談」なんかは大笑いしてしまいますが、『今氏易學史』は当然ながら笑いや毒舌(馬鹿野郎!等)下ネタも皆無、大真面目な著書です。
ず〜っと手にしたいと思っていた『今氏易學史』とのご縁に、ただただ感謝ばかりです。古本屋の優しいおじさまにも深く感謝です🙏