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思い

人は其々皆、思いがありますよね。
こうなりたい、こうしたい、と思い、自分が思い描く人生を、思い通りに生きようと努力し、計画を立てます。

ですが、「思い通りの人生」というものは、その通りに実現するものなのでしょうか? 努力すれば、頑張れば立てた計画通りに行くのでしょうか?

それは少々難しい事かと思います。

人生は、まさかのアクシデントも起りますし、〜〜迄に結婚して、〜〜迄に出産して、と、考えましても、子宝、というように、計画通りに恵まれない事もあります。

更に申しますと、思い描く計画の中、自分の思い通りの中には他者の人生も関わって来ることがあります。 例えば夫、妻、子供など、子供は親の思い通りには育ちませんし、妻、若しくは夫だって、自分の思い通りにコントロールすることなどできません。いくら夫婦でも、たとえそれが良かれと思ったとしても、其々の思いがありますから。

ですが、その事を忘れて自分の思いの中に引きずり込もうとしてしまう。そして、相手が自分の思い通りにならないと、泣いたり怒ったり悩んだり、それが原因で喧嘩になります。

ある程度の人生設計、計画を立てることは良いですけれども、人生って思い通りには中々行かないものですし、その、思いを、いくら家族であっても押し付けてはいけない、ということですよね。

私の父は、私を父の思い通りにしたい、父の思い通りに生きれば幸せになれるのだと、父の思い描くレールをガッツリ作っていた人でしたが、私は父の「思い」というレールが重過ぎて、途中でレールから外れました。当時の父は憤慨し、落ち込み、嘆いていましたが、今はレールから外れて、私の思う私らしい人生を歩んで良かった、と、理解しているようです。 私が今、幸せならばそれでいい、と。

「思いは、押し付けるものではなく、伝えるものなんだな。
伝えた結果、相手がどう思うかは、相手の思い次第なんだよな。」

78歳の父の言葉です。

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