而今(にこん)
私は50歳です。
そろそろ先が見えてくる年頃です。
長生きしたとしても、あと30年。
死を目の前にした時、私は如何思うのか、考えてみます。
私はきっと、
今死ぬことになっても
人生に後悔は全くない、と、言い切れます。
やりたいこと、挑戦したいことは、この、旺盛な好奇心と遊び心のおかげで
色々とやってみましたし、上手く行ったか行かなかったかは別として、
全力でトライしてきました。
(最近は、若い方たちに混じり、ツイキャスを楽しんでいます)
また、挑戦する、ということを、あまり大きく捉えませんでした。
遊びの延長戦で楽しんで来たような感じです。
真面目に構えて成し遂げようなどとも思いませんでした。
やるからには成功しなければ、と、意気込むこともありませんでした。
先のことなど考えず、今、やってみたいと思うことをやってみる。
ただそれだけです。
「大海も一滴の水から」
という言葉がありますが、私は大海など作れなくても、これまでの人生、
沢山の小さな水溜まりを作ってきました。
もしかすると、易学だけは、小さな池くらいにはなったかもしれません。
沢山の小さな水溜り、その数が、私の生きてきた証であり、悔いのない人生に繋がります。
而今(にこん)という禅語があります。
今という瞬間を生きる、過ぎ去ったこの時間は二度と戻ってこない、
という意味です。
私の好きな言葉です。
思い立ったら躊躇なく行動に移す事。
小さな一歩を踏み出す事。
「どうせ」という言葉は使わず
「どうすれば」という言葉に変え
挑戦することです。やってみることです。
50歳にして、私は初めて筋トレを始めました。
最初の2週間は腹筋が痛くて辛くて苦しくて、大変でしたが
慣れてくるととても面白い。
今年の私の目標、挑戦は筋トレです。
また、77歳になる私の父は、丁度1年程前から
思い立ってサクソフォンを習い始めました。
始めは10分も持たなかった練習時間が
今では午前に1時間、午後に1時間、一日2時間練習し
面白くてやめられないということです。
これも遺伝なのでしょうか。父も沢山の水溜りを作ってきた人です。
若さの秘訣は遊び心と、幾つになっても挑戦したいと思える好奇心。
今という瞬間を大事に生きる、ということなのかもしれません。