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Neal's Yard を手放します。そのわけは…

船橋おくすり舎 が、6年半前に「おくすり舎」として開業した時から ずっと扱ってきた、ニールズヤード 製品。
この三月で 取引をやめることにしました。
愛着のある大好きな商品を手放すことは、かなり ためらいました。今も、さみしい気持ちでいっぱいです。
でも、今 決断したことには後悔はありません。

そもそものきっかけ


「船橋おくすり舎」の前身「おくすり舎」は、「薬とアロマ・ハーブの店」として誕生しました。
薬剤師である店主の私が考えたのは、処方箋を手放し、お客様と一緒に、薬でも自然療法でも納得のいく治療方法を探すことでした。
つまり、医薬品と自然療法の両輪です。そして、当時の私が扱う自然療法を支えてくれたのが、ニールズヤードでした。
元々ニールズヤードで、アロマの基礎を学んで以来、私はアロマの深い世界に魅せられて、そのままニールズヤードで勉強を続けました。
直営店以外ではほとんど販売されていないニールズヤード製品を、おくすり舎では扱えた理由は、ここにあります。
好きなブランドを取り扱える楽しさはもちろんのこと、ニールズヤードのブルーボトルを見つけて、店内に入ってきてくださる方もあれば、わざわざ調べて訪ねてきてくださる方もあり、開業当時から、ニールズヤードに私はずいぶん助けられました。

グリーンフラスコを扱い始めたわけ


一方、開業して数か月で、私は ニールズヤードだけでは満足できなくなりました。
大きな理由は「ニールズヤードには “和”の香りがない」ことです。
そのため、“和”の香りを扱う日本のメーカーを調べ始め、グリーンフラスコに出会いました。
ちょうどその時期に、グリーンフラスコから 新しくだされたブレンドハーブティーシリーズ「メディカルハーブブレンド」がたいへん気になったこともあり、新たに グリーンフラスコとの取引を開始しました。

こうして、おくすり舎の扱う商品は、
①医薬品
②イギリスの会社ニールズヤードのヨーロッパの伝統的なアロマ
③日本の会社グリーンフラスコのハーブティーと日本独自のアロマ
となり、
「薬とアロマ・ハーブの店」としては、かなり充実した内容になったと思います。

大きな転機―店舗移転


それから約5年。昨年(2022年)店舗を移転するにあたって、大きな課題が出てきて、まず医薬品販売を手放しました。

薬屋 であり続けたかった私にとって、これはたいへん大きな決断でした。
薬剤師であることと、医薬品を扱うこと をどこまで結びつけるか、ひたすら考えた結果の決断です。
このときに医薬品を手放す決断ができた理由のひとつは、アロマやハーブを5年以上扱い続けた結果、自信をもってお客様に自然療法をお勧めできるようになったことです。

そして、同じくその5年間で培ったカウンセリングの経験も自信になりました。
自然療法の材料が手元にあり、医薬の知識があれば、私はカウンセリングで皆様のお役に立てる。そんな風に自分を信じることができたので、私は医薬品販売をやめて、アロマとハーブのみを扱うことにしました。
その時点では、今後はニールズヤードとグリーンフラスコを両輪とすることに、何の疑いも持っていませんでした。

移転後の大きな気付き


移転後の「船橋おくすり舎」の店舗は、「おくすり舎」の旧店舗よりもはるかに小さく、医薬品販売を手放したのは間違いではなかったと、改めて思っています。
そして、移転してもなお、船橋おくすり舎へと足を運んでくださるお客様が 大勢いらっしゃることに、感激している毎日です。

ですが、路面店の旧店舗では 頻繁にあった
「ニールズヤードのブルーボトルが目に入ったので 」と言って入ってきてくださる通りすがりのお客様は なくなりました。
そして店主は こんなことに気づかされました。

・ハーブティーをお求めのお客様が、香りをお求めになる方よりも多い!
・フラワーエッセンスを頼りにされている方が 多い!
・和の香り (J-aroma) や日本産のハーブティー (J-herb) のファンが多い!
・ほとんどのお客様は、相談しながらアロマやハーブを選ばれる!

お客様が変化したわけではありません。
今まで私の目が、新規のお客様にばかり向いていて、ずっとご来店続けてくださるお客様にきちんと向き合えていなかったことに、やっと気づいたのです。

そしてまた、店主の私の アロマやハーブに対する考え方も、少しずつ変化しています。

・アロマよりも ハーブの方が、お勧めしやすい。使っていただきやすい。
・J-aroma や J-herb をもっと充実させたい。
・フラワーエッセンスを多くの方に利用していただきたい。
・その時々の体調や感情を丁寧に伺いながら、一緒に商品をお選びしたい。
・路面店ではなくなり、ブルーボトルには頼れない。精油はグリーンフラスコ製でも遜色ないではないか。

お客様のニーズと店主の気持ちを重ね合わせた結果、
ニールズヤードのブルーボトルを手放す時が来たのではないか、と考えました。

それが ちょうど、取引契約の更新時期にあたったので、契約更新はしない、という決断に至りました。

「船橋おくすり舎」と店主の今


医薬品とニールズヤード製品で始まった「おくすり舎」
6年半を経て、医薬品もニールズヤードも手放すことになりました。
慣れ親しんだブランドを手放すさみしさはあります。
ですが、これは自然な流れ。

今の「船橋おくすり舎」は、カウンセリングと自然療法の店。
自然療法で店主が扱うのは、アロマ、ハーブ、そしてフラワーエッセンス。
店主は「カウンセリング薬剤師」を名乗っています。
話しを聞くのが得意です。
カラダもココロもメンテナンス承ります。
話しに来てください。




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