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切ない…だけじゃない!ドラマ「100万回言えばよかった」

今期、キュンキュンするようなラブストーリーのドラマが何本かあるが、その中で最も注目していたドラマ「100万回言えばよかった」
タイトルから何やら切なそうな雰囲気は感じていたが、内容はやっぱり切なく、でもクスッと笑えるところも、キュンとする甘酸っぱいところもあり、気付くとじんわり泣いていたり。それも悲しい涙だけじゃない。
ちょっとしたユーモアを混ぜたラブバラードを見ているような、そんな風に感じるドラマ。
今回はそんな第一話を見た感想とおすすめ注目ポイントを紹介。


あらすじ
幼馴染だったが、大人になってから偶然再会し、改めてお互いを運命の相手だと確信した相馬悠依(井上真央)と鳥野直木(佐藤健)。

運命のいたずらなのか・・・悠依にプロポーズしようと心に決めた矢先、直木は不可解な事件に巻き込まれ突然悠依の前から姿を消してしまう。

悲しみに暮れながらも直木を懸命に探す悠依だったが、実は直木は自分が死んだとわからないまま魂となって現世をさまよい続けていた。自分の声が悠依に届かず、何かがおかしいと不安を感じている彼の前に現れたのは、唯一直木の存在を認識できる刑事の魚住譲(松山ケンイチ)。直木は譲に、自分の言葉を悠依に伝えてほしいと頼むのだが・・・。一番愛している人にきちんと「ありがとう、さようなら、愛している・・・」を言えないまま別れることになってしまった直木は、その“思い残し”を果たすことができるのか・・・。

愛する人を突然失ってしまった悠依、魂だけになってもそんな悠依をそばで見守る直木、そして死の真相を追う刑事でありながら、直木の唯一の媒介者として悠依に関わっていく譲。そんな3人が関わり合いながら、“当たり前のことは、決して当たり前ではない”というメッセージを伝えると共に、“その当たり前がどんなに愛おしくかけがえのないものか”を改めて訴えかけるオリジナルストーリー。


出演者、スタッフの豪華さ
脚本は、リッチマン、プアウーマン、コード・ブルー、きのう何食べた、おかえりモネなどを手がけた安達奈緒子。

出演者は、井上真央、佐藤健、松山ケンイチ、と超豪華!

プロデューサーは、IWGP、木更津キャッツアイ、流星の絆、恋はつづくよどこまでもなどを手がけた磯山晶の他、杉田彩佳。

演出は、SPEC、99.9刑事専門弁護士、逃げるは恥だが役に立つ、大恋愛などユーモアさと真面目さを併せ持つドラマを手がけてきた金子文紀、
とんび、天皇の料理番、グランメゾン東京など佐藤健の撮り方、料理の美味しそうな料理の撮り方を熟知した山室大輔の他、古林淳太郎。

主題歌を歌うのは、今やCMソングなども手掛け、若い人たちを中心に人気の、マカロニえんぴつ。

もうこの情報だけでも面白そう、気になる、見てみたいと思う人もいるかもしれない。

思わず見入ってしまうキャストの演技力
井上真央さん演じる悠依の美味しそうに食べる表情、直木といるときの楽しそうな表情、突然の出来事に理解できず切なく悲しくなる表情、思い出の味を食べて涙する表情…
喜怒哀楽激しい悠依をちゃんと演じ分けていて、どの表情も引き込まれてしまうくらい、それくらい感情の表現が秀逸。

佐藤健さん演じる直木はクールで感情をあまり表に出さず、一見勘違いされやすいが、その中でも嬉しいとか、楽しいとか、悠依を心配してたり、気遣ったりする表情や仕草がさりげなく見え隠れする感じが直木という人物を映し出していて、時々キュンとさせられる。笑

松山ケンイチさん演じる刑事の魚住は、しっかり仕事はするが、真面目で言葉足らず。面倒なことには関わりたくないなぁと、しっかりしているようでゆるーい感じが松山さんの話し方、声にピッタリ。
1話の最後の料理シーンは、本当に人が変わったような表情、声、喋り方、仕草…
それがすごくて、思わず見入ってしまった。

魚住と直木のやりとりはいつもクスッと笑えて、ここも見どころ。

悠依と直木の中学生時代を演じていた二人は、見た目も性格も雰囲気も大人の悠依と直木にちゃんと似ていて、そこのこだわりも見どころ。

料理、思い出の味を通して伝わる愛
昔から料理が得意な直木。
そんな直木が作る料理はどれも本当に美味しそうだし、それを美味しそうに食べる悠依の表情がさらに美味しさを伝えている。
だからこそ…っていう1話のあそこのシーンは苦しさ全開。
ハンバーグ、プリン、お箸、100万回生きた猫
第一話のキーワード。
今後も出てくるかもしれないので、注目していきたいところ。

愛しい時間と切ない時間の対比
二人でいるときのキュンキュンするような時間。
言わなくてもお互いの考えていることが分かる。
それで幸せだったし、それが幸せだった。
だからこそ、いなくなって、会えなくなって
寂しいとか、悲しいとか、混乱、葛藤とか
そういう感情がすごく切なく相対する形で表現されてて、
自然と泣けてくる。

会いたいのにもう会えない、
言いたいのにもう言えない、
直接伝えることができない。

見えないし、聞こえないし、触れない。
でもここにいるのが分かる。
それってつまり…
どういうことなのか、それが何を意味するのか?
ここの表現が切なくて、気付いたら涙していた人も多いのではないだろうか。

いつもそばにいて、見守っていて、伝えたいのに伝えられない
どうしたらいいか分からない直木目線で見ても、
いつも思っていて、大好きでいて、会いたいのに会えない
何が起こっているのか分からず混乱してしまう悠依目線で見ても、
なぜ自分なのか?なぜこんなことになっているのか?何が起きたのか?
よく分からないけど、二人の仲介役をすることになる魚住目線で見ても、
どの目線から見ても楽しめる内容。

今後の注目ポイント
殺人事件の犯人、謎の男(インパルス板倉さん)の正体、謎の登場人物の今後の関わり、直木はどうしてこんな風になったのか、直木の思い、悠依の思いは互いに伝わるのか…
今後この謎の考察がこのドラマを見ていく上でキーになってくるかもしれない。
「100万回言えばよかった」
このタイトルの意味を考えれば考えるほど切なく、苦しくなる…

言えなくなってからじゃ遅いから
いつでも言えるからなんてのはずっと続かないから
いつ何が起きるか分からないから
思ったときに、思ったことを
伝えたいときに、伝えたいことを
大切な人に伝えることの大切さを
このご時世だからこそ教えてくれるドラマ。

1月13日からスタートした
毎週金曜、夜10〜放送中のTBSドラマ
100万回言えばよかった
気になる方は、是非ご覧ください!
見逃した方は、TVer、paraviでも見れます。

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