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TBS 金曜ドラマ「石子と羽男」第1話感想

2022年7月15日から始まったTBS金曜ドラマ「石子と羽男〜そんなコトで訴えます?〜」
正直、今季のドラマの中で一番注目している作品。
なんと言っても、アンナチュラル、MIU404、最愛など、TBSの様々な人気ドラマを手掛けてきた、新井プロデューサーと塚原監督がコンビを組んでいる作品。
テンポのいい掛け合い、登場人物の心情の映し方、音楽の入れ方、そして何より観ている人の心に刺さるような言葉、表情を丁寧に表現していて、引き込まれるのが特徴。

内容は簡単にいうと、弁護士が法律を用いて人々の身近な悩みを解決するリーガルドラマ。
昔から法律や弁護士、検事などのドラマが好きだった私からしたら楽しみで仕方ないけど、もうこの時点で「うわ、難しそう…」と思う方もいるかもしれない。
しかしこの作品『法律=難しい、弁護士=遠い存在』という考えを変えてくれる作品だと思った。


あらすじ
有村架純さん演じる石田硝子(通称:石子)は東大法学部を主席で卒業したものの、司法試験に4回落ち、さだまさしさん演じる弁護士の父が営む潮法律事務所でパラリーガルとして働く。
ある日父がぎっくり腰になったのをきっかけに一緒に働くことになった弁護士が中村倫也さん演じる羽根岡佳男(通称:羽男)
写真のように見たものを記憶するフォトグラフィックメモリーの能力を持ち、司法試験に一発合格。
しかし、予想外のことが起きると途端に動けなくなってしまう。
そんな正反対のようでどこか似ている二人が、お互いに補い合い、頼りながら様々なトラブルを解決していく。

第一話 窃盗罪
赤楚衛二さん演じる大庭が、カフェで携帯を充電したら訴えられたという案件。
普段の生活をしている中で、カフェで充電する人なんてよく見かけるしこれって罪になっちゃうの!?なんて思ってしまうが、この案件も機転を利かせて解決した石羽コンビ。
一件落着!と思ったら、実は大庭は大きな問題を抱えていた…


日本人はそもそも弁護士に相談することをハードルが高いと思い、最終手段と考えている人が多い気がする。(私もその1人…笑)
ゆえに、弁護士=遠い存在と思っている人が多いのではないだろうか?

しかし自分でなんとかしようと思っても、どうにもできないこともある。
どうしたらいいかわからないこともある。
自分が我慢すればいいんだ、耐えれば済む話だと思って、自分で自分を苦しめていたら相手の思うツボ。
手を差し伸べられても仕返しを恐れて掴むことができない。
声を上げることもできない。
そんな人も多くいるのではないか?
果たして本当にそれでいいの?

憲法第14条 全て国民は法のもとに平等である
これはこのドラマの主軸だと思う。
国民はみんな法律を使うことができる。
その法律のもとでは、皆平等に扱われる。

イジメは法律で裁かれるべき。
この言葉がすごく刺さった。
力での暴力も、口や文章での暴力も、その他色々なイジメは、れっきとした犯罪行為。罪になる。
これを知っているだけで、心が救われる人もいるかもしれない。

人間関係を円滑にするためにあるのが法律。
この表現、聞けば聞くほど難しそうな法律というものがグッと身近に感じた。
悪用は良くないけど、法律を上手に使えばもっと自分を楽にしてあげられるかもしれない。
苦手な人との関わりをなんとかできるかも知れない。
自分を守ることも、誰かを守ってあげることもできるかもしれない。
そのために声を上げること、法律のプロである弁護士に頼ることは、何も間違ってないでしょ?

法律=難しいという考えが、少し変わってきませんか?
法律も、弁護士も、もっと私たちの身近なものに感じませんか?
このドラマを見ていると、もっと弁護士に頼っていいんだよ!
そんなに自分で抱え込んで苦しまなくてもいいんだよ!って言ってくれているように感じました。

今の日本人に結構必要な、大事なことをちょっと面白く、わかりやすく教えてくれるドラマ。
身近で使える法律はたくさんあるから、今後どんなのが出てくるのか、石羽コンビのテンポいい掛け合いも、さださん演じるお父さんのおっとり温かい性格も、大庭の恋?の行方も、今後楽しみがたくさんです!

興味が出てきたら、是非見てみてください!

TBS金曜ドラマ 石子と羽男〜そんなコトで訴えます?〜

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