かいじゅうたちのいるところ
思い立って、絵本のアカウントを立ち上げてみることにした。
第一回は、モーリス・センダックの「かいじゅうたちのいるところ」
この絵本は、現代絵本の古典的存在(変な言い方だけど)といっていい、センダックの名作。
マックスといういたずらっこが、お母さんに叱られた後、夢の中を冒険する物語。
大暴れするマックスがいる現実世界から、夢の世界に入り込んでいくシーンは、夢の中だというテクストでの明確な説明はないが、その画面構成で読者は誰でもわかるようになっている。
こういうテクニック的なことを言い出すと長くなるので、ここでは割愛。
子どもたちは、かいじゅうの王さまになったマックスと一緒にかいじゅうおどりを踊って楽しむが、やっぱりマックスと同じように、「やさしいだれかさん」が恋しくなる。
長い長い年月をかけて、そこに帰るマックス。
読み手である小さい人たちも、そこに帰ってホッとする。
行きて帰りし物語の名作。
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