シェア
mari@リハビリ中ライター
2019年4月5日 00:27
「むーちゃん!」 スーパーマーケットの入り口で、いきなり背後から肩を叩かれた。振り向くと、白髪頭の小柄な老婆が立っていて、私と目が合うと、しわくちゃの笑顔になった。「やっぱりむーちゃんだ! 心配してたのよ、いきなりいなくなるんだもの」 私はこの老婆をまったく知らない。“人違いです”と告げる間もなく、老婆は自動販売機の前まで走っていき、2本の缶コーヒーを両手に持って戻ってきた。「少しくらい