心の距離感をちょうどよく #未来のためにできること
わたしの通うクリニックには、待合室に大きな水そうが置いてある。その日は、なんとなくその水そうが気になって、色とりどりの魚たちをぼーっと観察してみることにした。
すると、すぐにあることに気づいた。
小さくて丸っこい子(以下、マルっち)が、大きな子に追いかけ回されて、しつこくちょっかいを出されている。他の子にはしないのに、なぜかマルっちだけを追い回してつついている。
横に長いその水そうは、どうやら右側・左側で魚たちのテリトリーが分かれているようだった。マルっちは、ずっと水そうの右側をグルグル泳いでいた。
左側にいってみなよ!テリトリーを変えるんだ!と、心の中でマルっちにエールを送り続けた。
すると、エールが届いたのか、マルっちは水そうの左側にヒュルヒュル~っと泳いでいった。大きな子は追いかけてこない。
やった!マルっち!そっち側で幸せになるんだよ!
そう思ったのもつかの間。
マルっちは、左側では今度は別の子からちょっかいを受けることになった。
よく見るとマルっちは、しっぽの先がちぎれている。他の魚にやられたのかもしれない。
ここで、さかなクンの新聞記事を思い出した。
広い海では仲良くしている魚の群れを、小さな水そうに入れると、なぜか必ずいじめが起こる。という内容だった。
広い世界では自由に過ごせていても、生活域が重なるとトラブルが発生しやすい。
それは人も魚も、同じなのかもしれません。だから気をつけて、じぶんのスペースを大切にして、人との心の距離感をちょうどよく保ちたいと思いました。
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