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年の瀬に「ハイキュー!!」を読んだら及川さんのファンの子のファンになった

敬遠していたスポーツ漫画で、共有と共感が大事と学んだ話。

12月もそろそろ終わる頃、ついに読めたのがバレーボールを題材にした少年漫画「ハイキュー!!」

仙台の知り合いに「ハイキュー!!」は読んでくださいよ!なんて言われてからしばらく、忙しい日々が続き手を出せてないでいた。

手を出せなかったのは、忙しさだけではない。バレーボールおろか、球技未経験の自分にとって物語の優先順位が低いのもあった。

漫画よりもハードルが低い、アニメにするかとも思った矢先、漫画を借りれる機会が来て、「これは今、読むべき時!」と感じて、ページをめくったのだった。

ハイキュー!!とは?
高校バレーボールが題材の全45巻の少年漫画。
作者・古舘春一氏が2012年から週刊少年ジャンプ(集英社)で連載開始、2014年にはテレビアニメ化もされた、大人気作品です。


ハイキュー!!はバレー未経験でも面白い作品

結論、ハイキュー!!はバレー経験なくても面白い作品だった。
何気なく読んだ作者コメントを抜粋がコチラ。

(前略)
『バレーボール?やったことないしルールも知らない!』という方にも、『けどこいつら、なんか応援したくなる!』と、思って貰えるキャラクターと物語をお届けできるよう、がんばって参ります!

出典:ハイキュー!!1巻

この言葉は本当で、「バレーボール未経験には共感できず、つまらないのでは?」という部分を上手く解消してくれた。

解消できてるな〜!と感じたのは以下のとおり。

  • バレーボール未経験キャラクターの存在

  • 目標設定や達成に向けてなど、バレー以外にも共通する話題が多い

切磋琢磨はスポーツに限らずあるし、人としての成長は共感できる可能性が高い。

加えて、読者の置いてきぼりがないので、話に入りやすい作品だった。

読者の置いてきぼりがない

ハイキュー!!が面白いのは、物語にだいたい1人、素人が混ざっているから、解説せざるを得ない点。

  • 主人公:日向(雪ヶ丘中学校時代)

  • 顧問の武田先生

  • 及川さんファンの女の子

「なんでそこにトスが上がるの?」「この流れが出たのはなんで?」が1つ1つ解消されていき、「なんだかよくわからんが、すごそう」で流れてしまうところがほとんどない。

つまり、読者が置いていかれることなく物語についていける。

もちろん、バレー経験者は言わずもがな、面白いと思えるだろう。

キャラクターの成長や葛藤にフォーカスしている

面白い、感動、ってなんだろ?と突き詰めた時に、「共感」なんだな、って思った。

ハイキュー!!は題材がバレーボールであるが、描かれているのはスポーツの本質の一例「上手くなりたい」「負けたくない」「強くなりたい」である。

これらは、手にする上で成長や葛藤が生まれる。成長や葛藤が読者にもあれば、キャラクターを通じて共感が生まれる。

また、成長や葛藤には感情への訴求もあるので、

  • 上手くなった→嬉しい

  • 負けたくない→辛いけど頑張る

  • 強くなりたい→できなくて悔しい・できるようになりたい

上のような感情と結びつくのではないだろうか。
感情に訴求できると、スポーツや種目関係なく「共感」できるため、作品の面白さが伝わった。

ストーリーのテンポが良い

高校生の部活動を描くハイキュー!!は、ざっくり言ってしまえば、バレーボールを練習し、練習試合や大会に挑むというもの。

ハイキュー!!では先に春高(全国大会)に向けてと、それまでの練習試合とやることが読者に共有され、終わりを意識させている。

つまり、ストーリーが見通せるのでダルさがない。

さらに、読者がバレー未経験だと、バレーの本質的な動きが理解できない。そのため、どうしても試合のシーンは、点の取り合いの単調さが目立ってしまう。

そこに、コーチや仲間の言葉が思い出される回想が入ることで、単調さを払拭し、続きが読みたくなる作品になっている。

ハイキュー!!はおもしろい!

結論、バレーボールをやってなくてもハイキュー!!はおもしろい作品だった。

読者を置いていかない工夫や、ストーリー展開上の工夫で、続きを読みたいと思わせている。

読み終わって、ストーリーの見通しと、共感があれば、題材は二の次でおもしろい!ということがわかった。

ハイキュー!!は、アニメ版もあるので年末年始の時間がある時にぜひ見てほしい。

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