年の瀬に「ハイキュー!!」を読んだら及川さんのファンの子のファンになった
敬遠していたスポーツ漫画で、共有と共感が大事と学んだ話。
12月もそろそろ終わる頃、ついに読めたのがバレーボールを題材にした少年漫画「ハイキュー!!」
仙台の知り合いに「ハイキュー!!」は読んでくださいよ!なんて言われてからしばらく、忙しい日々が続き手を出せてないでいた。
手を出せなかったのは、忙しさだけではない。バレーボールおろか、球技未経験の自分にとって物語の優先順位が低いのもあった。
漫画よりもハードルが低い、アニメにするかとも思った矢先、漫画を借りれる機会が来て、「これは今、読むべき時!」と感じて、ページをめくったのだった。
ハイキュー!!はバレー未経験でも面白い作品
結論、ハイキュー!!はバレー経験なくても面白い作品だった。
何気なく読んだ作者コメントを抜粋がコチラ。
この言葉は本当で、「バレーボール未経験には共感できず、つまらないのでは?」という部分を上手く解消してくれた。
解消できてるな〜!と感じたのは以下のとおり。
バレーボール未経験キャラクターの存在
目標設定や達成に向けてなど、バレー以外にも共通する話題が多い
切磋琢磨はスポーツに限らずあるし、人としての成長は共感できる可能性が高い。
加えて、読者の置いてきぼりがないので、話に入りやすい作品だった。
読者の置いてきぼりがない
ハイキュー!!が面白いのは、物語にだいたい1人、素人が混ざっているから、解説せざるを得ない点。
主人公:日向(雪ヶ丘中学校時代)
顧問の武田先生
及川さんファンの女の子
「なんでそこにトスが上がるの?」「この流れが出たのはなんで?」が1つ1つ解消されていき、「なんだかよくわからんが、すごそう」で流れてしまうところがほとんどない。
つまり、読者が置いていかれることなく物語についていける。
もちろん、バレー経験者は言わずもがな、面白いと思えるだろう。
キャラクターの成長や葛藤にフォーカスしている
面白い、感動、ってなんだろ?と突き詰めた時に、「共感」なんだな、って思った。
ハイキュー!!は題材がバレーボールであるが、描かれているのはスポーツの本質の一例「上手くなりたい」「負けたくない」「強くなりたい」である。
これらは、手にする上で成長や葛藤が生まれる。成長や葛藤が読者にもあれば、キャラクターを通じて共感が生まれる。
また、成長や葛藤には感情への訴求もあるので、
上手くなった→嬉しい
負けたくない→辛いけど頑張る
強くなりたい→できなくて悔しい・できるようになりたい
上のような感情と結びつくのではないだろうか。
感情に訴求できると、スポーツや種目関係なく「共感」できるため、作品の面白さが伝わった。
ストーリーのテンポが良い
高校生の部活動を描くハイキュー!!は、ざっくり言ってしまえば、バレーボールを練習し、練習試合や大会に挑むというもの。
ハイキュー!!では先に春高(全国大会)に向けてと、それまでの練習試合とやることが読者に共有され、終わりを意識させている。
つまり、ストーリーが見通せるのでダルさがない。
さらに、読者がバレー未経験だと、バレーの本質的な動きが理解できない。そのため、どうしても試合のシーンは、点の取り合いの単調さが目立ってしまう。
そこに、コーチや仲間の言葉が思い出される回想が入ることで、単調さを払拭し、続きが読みたくなる作品になっている。
ハイキュー!!はおもしろい!
結論、バレーボールをやってなくてもハイキュー!!はおもしろい作品だった。
読者を置いていかない工夫や、ストーリー展開上の工夫で、続きを読みたいと思わせている。
読み終わって、ストーリーの見通しと、共感があれば、題材は二の次でおもしろい!ということがわかった。
ハイキュー!!は、アニメ版もあるので年末年始の時間がある時にぜひ見てほしい。
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