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カーチェイスシーンがすごい~『遺跡発掘師は笑わない 榛名山の眠れる神』(桑原水菜)~
「遺跡発掘師は笑わない」シリーズの第16弾です。今回の舞台は、前回に引き続き群馬県です。
↑kindle版
「前巻のあらすじ」があるので、前巻を読んでから一月経ってしまったものの、なんだったっけ状態にならずに読めました。とはいえ前巻の時点で、結構登場人物が多かったのに、更に増えてしまったため、ちょっと混乱する場面もありましたが。
今回すごいのは、何と言っても走り屋の皆さんのカーチェイスのシーン。水菜さん、熱量込めて書いているなぁと思いました。
心に残った部分。
「やっぱり、歴史って面白いですね。こういう過去の扉がどんどん目の前で開いていくのは、ものすごくエキサイティングです」
萌絵ちゃんの台詞ですが、水菜さんの思いでもあるのでしょうね。
「交差点の安全な曲がり方って、わかるかな。(中略)減速しないで安全に曲がることはできないの。(中略)まずは半年後とか一年後とかにここまで達成するっていう具体的な目標を決めておく。達成できたならそのままの道を。できなかったら曲がって別の道をいく。大事なのは、決意しておくこと。(中略)もちろん、交差点を過ぎた後、やっぱり間違えたって思ったら、その先で決めればいい。なんならUターンしてもいい。ゴールにはいつか着けるし、逃した交差点とはまた別の景色が見られるのを、楽しめばいいんだよ。(中略)人生はロングドライブ。あせらないで」
走り屋の一人である綾香さんの、萌絵へのアドバイスですが、なるほどと思いました。
見出し画像には、「みんなのフォトギャラリー」から榛名山の道の写真をお借りしました。作中で走り屋の皆さんも、ここを走ったのかもしれません。
↑文庫版
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