熱海の起雲閣に行ってきた
しつこく、1ヶ月以上前の旅行の記事を書きます。
二日目、朝食後に伊豆山神社を訪れ、宿に戻ってチェックアウトしました。
ホテルの送迎バスで熱海駅に行き、そこから路線バスで起雲閣に向かいました。
起雲閣は別荘からスタートし、その後旅館となり、現在は熱海市指定有形文化財となっています。
ガラスや障子といった建具に至るまで貴重な建物であるため、大きい荷物は無料のロッカーに預けることになっています。まずは和館の「麒麟」のお部屋から拝見。
「麒麟」は上記の写真のような群青色の壁が特徴です。「加賀の青漆喰」と呼ばれる、伝統技法だとか。この部屋にはガイドさんがいます。
その後、2階の「大鳳」に移動。「大鳳」には、太宰治が宿泊したそうです。ちなみに「大鳳」の上には、ブラタモリでやっていましたが、隠し階段で上がる部屋があります。
「麒麟」も「大鳳」も部屋内の写真がありませんが、うまく撮れなかったからです。おいでになった時の楽しみということで。
ちなみに後から知ったのですが、多分中央やや左に写っているのが「根津の大石」だと思います。鉄道王の根津嘉一郎が庭園を手掛けたのですが、その重量20トン、20人の庭師が2ヶ月近くかけて運んだそうです。なのに3分の2は地中に埋まっているというオチ。まぁ、出せば良いというものではありませんが。
その後、洋館に移動。ちなみに建物自体は次々に移動していきますが、受付のところで靴からスリッパに履き替えた後は、ずっとそのまま移動できます。
家の玄関がこんなだったら、良いですね。
相変わらず、部屋の中はどうしたという写真のチョイスですが、どうしても他のお客さんが入ってしまうので、うまく撮れないのですよ。
あ、ようやくまともに室内の写真です。
この中央の柱は、起雲閣ではお寺の門の柱か何かと伝わっているそうですが、居合わせた博学なおじさんの話では、水車の軸ではないかとのことでした。このお部屋にもガイドさんがいます。
「玉渓」はイギリスの山荘風のお部屋なのですが、暖炉の覆いはこのようにガンダーラ風な感じです。
そして入口の天井には、茶室のように竹が使われています。でも何となくすべてがうまく溶け合っています。
この後は、かつての旅館の客室を改装した展示室です。旅館で人の客室を訪問しているような、不思議な感じです。
こんな景色が見える部屋に泊まりたいなぁ。
「来宮の大樟の若葉する、五月の山をわれはいでたつ」です。
新しい建物部分とはいえ、指定有形文化財で更新時講習をするとは優雅。
そしてお庭に移動。
「大鳳」の上にある、隠し階段で上がる部屋が確認できます。
斧の跡をあえて生かした「名栗仕上げ」が確認しやすいです。確かに山荘風。
なお、お庭で撮ったマンホール蓋の写真を、ブログの方に載せておきました。
最後に土蔵を訪問。
扉が分厚い! 中ではつるし雛が展示されていました。
この後、起雲閣近辺でお昼を食べるつもりが、出たら奇跡的に來宮神社に行くバスが来たため、空きっ腹を抱えて來宮神社に向かいました。
記事の内容が、お役に立てれば幸いです。頂いたサポートは、記事を書くための書籍の購入代や映画のチケット代などの軍資金として、ありがたく使わせていただきます。