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熟柿

白内障オペして見る吾熟柿かな

季語は「熟柿」です。

熟柿とは、よく熟した柿。熟して果肉がとろとろになって、薄い皮一枚で柿の形を保っています。我が家の熟柿は、みんな鳥に食べられました。

白内障で霞んだ目には、自分はまだ若くて、イケてると思っていたのに、いざ手術をしてみると「なんじゃこりゃあ」の熟柿にも似た自分がいてびっくり!という句です。

わたしの俳句はどうも川柳に聞こえるという感想をいただき、斜に構えた自分が俳句には表れると思いました。

最近、note仲間さんが目の手術をしたので、そこから発想を飛ばしてみました。その方は人間として熟した立派な方です。でもわたしという未熟な人間は、人格も、容貌も、面の皮一枚で繋がっている気がしました(笑)。

ただ、時間の経過が引っ掛かる気もします。「オペをして」少し時間を置いてから「見る自分」となると、どうなんだろう?とひとり突っ込みをいれてます。