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久しぶりの靴作り

休みが取れなくて、久しぶりの靴工房。

おもしろいもんで、靴作りは自転車みたいに体が覚えていて、あの雰囲気に入るとすぐに何をすべきか体が反応する。

もはや、靴職人(自称)だ。

今日は平日なのに他にも参加者が3人いた。一見、賑やかに見えるが、誰も隣に話しかけたりせず、先生と参加者との間にしか会話が存在せず、コ○ナ禍であることを実感した。

本来なら、横とのコミュニケーションに花が咲いて、「ちょっと苦手~」と顔をしかめていたかもしれない。


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ところで、靴作り。前回は2次元だった皮を3次元の立体にしていったところで終了。

今日は、それをさらに靴らしい形にしていく作業を行った。


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さっそく靴の型に嵌め込んで、まずは内側に当たる緑の革を型に合わせていった。

ワニグチという名前のペンチみたいなもんでグイグイと革を引っ張っていったが、やはり1度、試作品を作るときに革の引っ張り方を習っていたので、我ながら上手くいった。


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踵に当たる部分と爪先に当たる部分は頑丈にするために、薄くて堅めの白い底敷みたいなもんを貼り付けた。

専用の糊で貼り付けて、それからシンナーをたっぷり染み込ませると柔らかくなり、下の皮にきれいに添わせることができた。


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乾いたら鎚で叩いて、さらに下の革にピタッと張り付けて、それからヤスリをかけた。

上から茶色の本革を載せてしまえば見えない部分だ。でも、丁寧な仕事をすることで履き心地も格別となるのだろう。


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上から茶色の本革を被せて、前の部分を釘で留める作業の途中で時間切れとなった。

なんか、めっちゃ靴っぽい!お洒落!

次回は、皮を被せておいて、手縫いする位置決めをしたら、中敷きを用意し、そこに革を縫い付けるための穴をあける、筈。

仕事は楽しい。でも、こんな非日常みたいな時間を持てているからこそ、わたしは余計に仕事時間が格別に思えるのだろう。

もしかして、どっちもが逃げ場になっている可能性もなきにしもあらず。でも、どん詰りよりも逃げる場所があるのは幸いだ。