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第33話:日本が中国に負ける必然

 センセーショナルな題名ですが、これは私が実感し、近い将来くるべき未来だと思っていることです。 今日は、なぜ私がそう思うかを話していきたいと思います。

 日本人は「真面目」で「勤勉」だと思っていませんか? 事実は違います。日本人は「はっきりいって怠惰」です。 それが証拠に皆様は、週末何か自己啓発をしましたか? 下の表を見てわかるように、日本人のほとんどは「自分」を高めることに余暇を使っていないのです。アメリカ人よりもです。

https://rc.persol-group.co.jp/thinktank/research/column/201807061938.htmlより引用

 しかし、中国人は違います。 中国語の資料ですが、日曜日に何をしているか?という質問に対し、 勉強と答えている人が75%近いのがわかります。そう土日はすべて「セミナー」に行き勉強をしているのです。中国情報局@北京オフィスさまのnoteの記事から引用するとこんなかんじです。

https://note.com/beijingball/n/n0d954880fc76より引用

中国の日経新聞「第一財経」の調査資料。95年前生まれと95年後生まれで、休みの時間に何をしてるか。95年以降生まれは74%が「勉強か自分のために時間を使う」

https://note.com/beijingball/n/n0d954880fc76より引用

 これだけみても、中国人がいかに勉強しているかが分かると思います。そして、中国人は残業を好みません。それは平日も「仕事」を早く終えて「セミナー」等に参加して自分を高めたいためなのです。 一部のアメリカ人も同じ傾向がありますが、中国人は自分を高めるために「自分の時間」をすべて費やすのです。下の記事を見れば、それをさらに実感できると思います。

https://globis.jp/article/57014

 さて、ここからもう少し絶望的な話をします。これは週刊現代の記事なのですが、東京大学先端科学技術研究センター教授・西成活裕氏はこう語っています。

「ここ4~5年、東大にいる中国人留学生が全体的に優秀になっている印象があります。かつては優秀な子もいれば、そうでない子もいて、玉石混交の状態でした。
ところが、最近は日本人の学生はもっと頑張らないと厳しいと思えるほど、優秀な中国人留学生が増えています」

https://gendai.media/articles/-/66298より引用

https://gendai.media/articles/-/66298

 そう、中国人は優秀なのです。日本人より「圧倒的に」優秀なのです。 例えば、2018年の7 月11日からイギリスで開催された国際数学五輪でも、中国チームはアメリカとともに1 位に輝きましたが、日本は13 位でした。

 教育の水準は「国力」を表します。日露戦争時、ロシア兵は九九もできませんでした。 たしかに、その当時の日本の教育レベルは高かったことは間違いありません。しかし、現実は日本の教育レベルは高くないのです。

 先日亡くなってしまいましたが、私の大学の恩師であった教授(私がヒアリングした当時は東大の教授をしていらっしゃいましたが‥‥)や仕事でお付き合いのあった阪大の教授とかに聞きますと、 はっきりいって「日本の学生」じゃ「中国人」には太刀打ちできないとおっしゃっていました。

 中国人の多くは、「日本語」の授業を聞いて、ほとんど「優」の成績を取るそうです。 なぜそんなに成績がいいのか?と聞いたことがありますが、答えはこうでした。

 中国人は授業でわからない所があると、教授室まで押しかけて理解できるまで質問をし続けるそうです。そして「この本を調べるとわかるよ」と教えると、「その日のうちに」、「遅くても次の日」までに調べてきて、また
質問にくるそうです。 そして、そもそも授業に対しての「心構え」が違うのだそうです。

 この件については、前述の記事で西成氏も指摘しています

「日本人学生とはハングリーさが違います。私の講義後、質問にやってくるのは、きまって中国人留学生。彼らは自分が理解できなかった部分や疑問に感じたところを、その場で明らかにしたいという考えを持っているように感じる。
反対に日本人学生はなかなか質問に来ない。『まあ、いいや』と済ませてしまう人が多い傾向にあると思います」
東大には学業、社会活動などで優れた成績を収めた学生を表彰する「総長賞」という制度がある。
これまで何人もの中国人留学生が受賞しており、直近では'17年度に薬学系研究科の博士課程に在籍する中国人留学生が「自然免疫受容体Toll様受容体7の構造生物学的研究」というテーマで総長賞を受賞している。
「私が会った中国人留学生で印象的だったのは、中国の大学を出て、研究員として東大にやってきた青年です。彼は何かに興味を持ち、研究を始めると、必ずどこかで区切りをつけ、論文という形にまとめるんです。
日本人学生の場合、研究を始めても、行き詰まったり、面白みがないと、すぐに諦めてしまう。必死さが違うんです。
通常、研究者は年齢と同じ本数の論文を書かなければならないとされています。たとえば、40歳であれば40本といった具合です。
しかし、彼は30代ですでに100本近くの論文を書いていました。いま彼は中国の大学に戻っていますが、30代の若さですでに教授になっています」

https://gendai.media/articles/-/66298より引用

 こうなってくると、もう日本の科学技術の優位性、特に、将来についての優位性は完全に無いです。それが証拠に論文の数。

2019年〜2021年の論文の数(https://scienceportal.jst.go.jp/newsflash/20230818_n01/より引用)

 こう書くと論文の数は確かに中国が多いけど、質は日本が上回るという人が必ずでてくるのですが、そうではないのです。

他の論文に多く引用される「注目度の高い論文」は世界の中でその国の研究成果レベルを判断する1つの目安とされる。このうち、引用数が極めて高い「トップ1%論文」の1位は中国の5516本でシェアは29.3%。以下米国の4265本、英国の1033本。日本は319本でスペイン、韓国に抜かれて前年の10位から12位に後退し、シェアは1.7%だった。中国と米国を合わせたシェアは各国全体の50%を超えた。

https://scienceportal.jst.go.jp/newsflash/20230818_n01/より引用

 もう、正直、日本は科学技術、というか、研究レベルでは中国にたちうちできないです。これから10年後、20年後、中国人がノーベル賞を席巻するのが目に見えているのです。

 そして、もっと絶望する事実として、「日本人では全く歯が立たない「中国人」留学生は、中国から見ると3軍から4軍相当だということです。 中国人留学生のトップエリートは、米国の大学、欧州の大学に留学し、次の層は中国に残って勉強をします。 つまり、日本に留学する生徒は「欧米の大学」どころか、「国内の大学」に残る事をあきらめた生徒が日本に留学してくるのです。そしてその学生にすら「日本人」のトップエリートの学生はかてないのです。

 また就職先にしてもそうです。 中国のトップエリートは国の為に働き、国の要職に就職することを目指します。また、それができない層は「中国内」で「起業」を目指します。 そして「自分の力」で産業を起こせない層が「海外企業」に就職を目指しますが、日本企業に就職する人たちは「米国」や「欧州」の企業に入れなかった学生なのです。

 一応、データを基に話しているので、「多少の間違い」があるかもしれませんが、おおよそ本筋からはずれていない話です。 日本の産業は、AI、ドローン等の先端技術では「中国」に大きく水をあけられているのが現状です。 そして中国湾岸部の労働者の給料は今や日本の給料(平均424万円)より「はるかに上」の水準といわれています。

 このまま何もしないでいると、我々日本人が「中国」に「出稼ぎ」にいく時代は、「必ず」やってくるのです。



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