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第30話:イタリア軍のエトセトラ

 第二次世界大戦時、サハラ砂漠で「パスタを茹でて」水がなくなり、脱水症状で全滅したという逸話をもつ「イタリア軍」 。今日は「食事」と「女性」を世界一愛する「イタリア軍」の逸話を紹介して、それが本当かどうかを検証していきますw

イタリアの山岳兵(wikipediaより引用)

逸話1:戦争が生んだ発明品
 
フランス料理の基となったのは、実はイタリア料理です。 イタリアのとある貴族がフランス国王に嫁ぐ時、シェフを伴ってフランスにいったそうで、それがフランス料理の基礎になりました。これは実話です。

 ちなみに、当時のフランス王国は、ゲルマン民族の大移動で入植してきた遊牧民ばかりでしたので「粗末な食文化」しかなかったのです。こればかりは仕方がないですよね。

 でも、この貴族の婦人の話からわかるようにイタリア人は「食」に大変こだわります。そのため、戦場でも美味しいものを食べることができないだろうかと第2次世界大戦中、日々研究を続けていました。 そこで生まれたのがフリーズドライ製法、この食事を見た連合国側は、イタリアの食に対するこだわりに非常に驚いたといいます。

フリーズドライのアイスクリーム(wikipediaより引用)

逸話1の真偽
 これは嘘です。軍用食レーションのフリーズドライは1950年アメリカで発明されました。ちなみにインスタントラーメンは日本が発明しました。ただ、イタリアの軍用食は他国と比べ「大変美味」であったのは事実でして、そのクォリティに敵軍は驚いたのは事実です(特にイギリス兵w)。

逸話2:最後の晩餐
 
イギリス軍兵士(確か中尉だったと思います)がイタリア軍に捕まり、捕虜になりました。 夜になり、牢獄に入れられた彼のもとに夕食が届けられます。しかし、これがあまりにも特別すぎたのです。

 すなわち前菜から始まって、パスタに肉料理、食後の果物にワインまで付いてくるフルコースが振る舞われたのです。捕虜のイギリス兵からしてみたら、とんでもない贅沢で、不自然なまでの豪華な食事でした。そして、この食事を食べたイギリス兵は、さすがに死を意識したといいます。 すなわち、これが、俗にいう最後の晩餐かと‥‥。

 そんな想いを心に秘めたイギリス兵は、銃殺される覚悟をもって翌日の朝を迎えます。そして、そんな彼の牢獄に、一人の階級が高そうな将校が従卒を伴ってあらわれました。 いよいよ俺の人生もここで幕を閉じるのか‥‥、とイギリス兵は心の中でそう呟いて、自らの死を覚悟します。

 しかし、その時、将校は意外なことを言い始めるのです。

「昨日は間違って尉官である貴殿に一般兵卒の食事を出してしまった。
決して捕虜虐待のつもりはない。私の顔に免じて看守を許してやってくれないか?」と

イタリア料理の前菜アンティパスト(wikipediaから引用)

逸話2の真偽
 多少脚色があるもののこれは史実です。 イタリア軍の軍用食は他国に比べて非常に多く、一般兵にいたるまでフルコースに近い食事が与えられていたそうです。 そりゃ、砂漠でパスタぐらい茹でますよね(笑)。ちなみに日本は乾パンだったそうです。

逸話3:俺が命を懸けるもの
 あるイタリア軍の兵士が夜中に目を覚ますと小隊の隊長がどこかに行こうとしていました。 部下の兵士はどこに行くのかと訊ねると隊長はこう答えます。

「俺は国のためには命をかけない。俺は奴隷じゃないからな」

 荷物を整えながらその隊長は歯をキラリと光らせ、

「俺が命を賭けるときは惚れた女を守るときだけだ!」

 と、笑顔でさわやかに言い戦線から離脱していこうとすると、部下は隊長引きとめます。

「隊長!待ってください!」

 そして振り向いた隊長に部下はこう言ったのです。

「俺も一緒に行きます!」と。

 かくして朝になり、他の隊員が目を覚ますと隊員の数は激減していたといいます。 日が経つに連れ、一人減り、二人減り・・・・そして、その正体は、イギリス兵と戦う前に消滅したのです。

代表的なイタリア偉人(wikipediaより引用)

逸話3の真偽
 イタリア人は女に命を懸けるのは本当です。彼らは間違いなく世界で一番女性を大事にする男性を持つ民族です。さすがにこれはデマなのですが。私は、これが事実でも驚きませんw

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