怠ける権利 ポール・ラファルグ
今日は、本のご紹介。
ポール・ラファルグの「怠ける権利」です。
この本をお勧めしたい人
①競争社会に疑問を持っている人
②最近、仕事に疲れている人
勤勉であること、真面目に生きることが美徳とされる社会で、
自分が怠惰になる時間すらも、罪悪感と共に過ごしているなら、
それは、生きる目的と手段が逆になっているのかも。
ゲームをすること、映画を貪るように見ること、
誰も見ないだろうがYouTubeに動画をアップしてみること、
マンガやアニメに没頭すること、本を読みこと、
旅行に行くこと、お笑いを見に行くこと、
怠惰に時間を過ごすというのは、「自由である」ということでもあります。
人はこの余暇を、この無駄を愛さずにはいられないのです。
僕は、べつに「働くな」といいたいのではありません。
「怠ける権利」を引き合いに出して、
未だに働かずに、茨城の秘境にて、文系大学院生として過ごしている自分を正当化、または美化しようとしているわけでもないです。
むしろ、お金を稼ぐことはたいへん素晴らしいことだと考えているくらいです。
お金があればこそ、自由に怠惰な時間を楽しむことができるのですから。
ただ、僕は個人的に、人生の中心が、義務的にな「仕事」ではなく、自分を豊かにする「怠惰な時間」であってほしいと願っているだけです。
「怠けること」に価値を感じていたいし、そこに権利を見出したいのです。
そして、そのヒントがこの本の中にはありました。
若干、、、いえバリバリの社会主義者的な視点が色濃く反映されてはいますが、
本を読み進めていく内に、
資本主義世界では悪徳のように扱われる「怠惰」に、
新たな響きや価値、そして可能性を見出せる、そのような一冊だと感じました。
時に肩の力を抜くためにも、
「怠ける権利」を行使してみるのはいかかでしょうか。
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