『ラストマイル』は社会人に刺さりまくる映画だった
『ラストマイル』を観に行った。『アンナチュラル』で野木作品にハマり、だいぶ前から公開を楽しみにしていた映画。
劇場に到着して開場時間にオンラインチケットを発券しようとすると、エラーに。何度試しても発券ができず…よくよく確認したら、購入の時に劇場を選び間違えていた。なんてこった。
移動してたら確実に間に合わない…30代半ばのいい歳こいた女がチケットカウンターでスタッフに泣きついた。
「ふぇ〜、劇場間違えたんですー」
スタッフの人曰く、前売り券で購入したから劇場の座席キャンセル+前売り券の使用キャンセルが発生すると。だから前売り券を使って取り直すには、時間がかかる可能性があるとのことだった。
がびーん、と古からのがっかり効果音を出したが、なんとどちらの担当者も光の速さで処理してくれたようで、もうあと5分で始まろうとしている回のチケットを取ることができた。
おかげで肩を落とさずに済んだ!感謝。
さて、ここから映画の感想を書き散らす。ネタバレするくせにあらすじは省略。
野木さんの作品はいつもメッセージがはっきりしていて、見て良かったと毎回思う。
今回は自殺が1つのテーマだった。こういう作品を見ればみんな
生きていることが大事!逃げても良いんだ!
と言う。
でも、組織や社会にいるとそうもいかないのが現実。リアルで病みそうだと訴えれば「大丈夫でしょw」と流されたり。
そんな状況でも、自分が死んだら何か変えられるかもしれない。きっとそんな思いで中村倫也はベルトコンベアに飛んだのだ。
発表されていたキャスト以外に1人目を引く人物がいた。アンナチュラルの7話「殺人遊戯」で高校生役だった望月歩くんだ。
作中で友人がクラスメイトによるいじめで自殺してしまい、復讐を試みた後、友人を助けられなかった自身を責めて自らも死のうとするという役どころ。
その時UDIラボの中堂さんに「許されるように生きろ」と諭されて死ななかったのだけど、その彼がバイク便の配達員役で登場したのだ。
アンナチュラルを見ていた人は彼の「その後」を知ることができた重要な1コマだった。セリフとかはないので幸せかどうかは不明にしても。
私は離婚してから、ずっと死にたいと思っていた。唐突ですまない。結婚して子供を育てるつもりだったから、その予定が無くなってやることがない。1番大事な人を失って生き甲斐もない。人生暇つぶしどころか辛いことの方が多い。仕事もやり甲斐がない。
鬱から持ち直したので最近は死にたいとまでは思わなくなったが、かと言って今幸せかと言えば別に…という感じ。
それでも今は、もう少し先まで行ってみようとしている。自分に正直に生きて行ったらどんな場所に行き着くのか、自分の「その先」も見てみたい。映画を観終わった後そんな気分だった。
そうそう、映画館とチケット会社の人のおかげで映画を観れたので、お礼の連絡をしてみた。
それが少しでもモチベーションになればいい。配送業者の場面を見てそう思った。
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