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一日一膳

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#読書感想文

良質な映画を一本、観終わった気分…(『BADON』3巻)

良質な映画を一本、観終わった気分…(『BADON』3巻)

――めっちゃ、面白かった。陳腐だけどそれに尽きました。

ほぼ1時間かけてじっくり読みました。別に文字が多いとかではなく(むしろ無言や、擬音だけのシーンも多い)、読んでいる内にどんどん時間がたっていた感じです。読み終わって時計見てびっくりした。

『BADON』は故郷で罪を犯し、服役し終えた4人の男たちが、心機一転、首都で煙草屋を始める、というところからスタートしました。

著者の前作『ACCA1

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贔屓が出ないほど楽しめる(『終末のワルキューレ』)

贔屓が出ないほど楽しめる(『終末のワルキューレ』)

人様に勧められて(6冊届いて…)読みました。

簡単に言うと、人類の滅亡を賭けた『(東西南北)神様 VS(歴史上最強とされる)人物』のガチバトル物です。

・千年に一度、人類存亡会議みたいなんが神界である(議長ゼウス)。
・今回は人類滅亡となるところが、バトルで決めることに。
・全13戦で先に7勝した方が勝ち。
・メンバーは発表されているが、対戦相手は未定。

設定は面白いし、最初の部分だけ読んだ

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いよいよダンジョンの正体が明らかに…(「ダンジョン飯」9巻)

いよいよダンジョンの正体が明らかに…(「ダンジョン飯」9巻)

最新刊を読んで久しぶりに『えぇぇーーーー』となりました。

正直途中で、中だるみを感じてしまい(いや文字通り食傷か…)投げそうになりましたが、ここまで読んでて良かった!と思いました。 

ダンジョンの正体が、ミスルン隊長(エルフ)によって語られ、いろいろ納得や疑問が出てきたので(絶賛引き籠り中だし…)1巻から読み返すことにしました。

(…適度に色々忘れているので、すんごい面白いです)

1巻:フ

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18Cモードの中心で咲いた一輪の薔薇、『傾国の仕立て屋 ローズ・ベルタン』は面白いぞ!

18Cモードの中心で咲いた一輪の薔薇、『傾国の仕立て屋 ローズ・ベルタン』は面白いぞ!

『ベルばら』は中世ではなかったのね……。

「面白いよー」とのお勧めあって、『傾国の仕立て屋 ローズ・ベルタン』読みました。己の『ローズ・ベルタン』に関する知識と言えば、『ベルばら』でロザリーが働こうとした服屋さん……くらいです。

舞台は18世紀のパリ。かの有名な、マリー・アントワネットがフランスに嫁いでくる少し前から始まります。

当時の国王はルイ15世。『三銃士』で有名なダルタニヤンが仕えた

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