見出し画像

ステイ・ホームの人たちを撮る意味

こんにちは。いつもありがとうございます。

自宅で過ごす人たちを撮影した、イタリアの写真家、ガブリエレ・ガリンベルティ(Gabriele Galimberti )氏の作品を見ました。

ナショナルジオグラフィック(日本版)2020年6月号。

家の外にカメラをセットし、窓越しに人々を撮った写真。

これらの写真はどんな想いで撮影されたのでしょう。撮影された人々にとってどんな意味があるのでしょう。

まずは下記リンクからその写真の数々を是非見てみてください。

コロナがやってきて以来、私たちは「大切な人たちを守りたいからこそ、大切な人たちに会わない」という課題を突き付けられました。

「大切な人に会う」という小さな幸せ、人間としてのごく基本的な欲求を、なぜ奪われなければならなかったのか。

それでも、私たちは徐々に学びつつあります。

明日は分からないから、いまできることを精一杯すべきこと。先延ばしにしないこと。大切な人に感謝や愛情を伝えること。

そんな基本的なことを忘れていたことを思い出しました。

「自宅で過ごす人たちの写真」は、それぞれの人たちのリアル。不安、哀しみ、孤独、絆を求める心など、さまざまな感情が入り交じっています。

それは、彼らの写真ではなく、私たちの姿そのもの。

これらの写真は、この生活から学んだこと、日々を懸命に生きることの大切さを思い出させてくれる、お守りのようなものになるのではないでしょうか。

『コロナの時代の僕ら』(パオロ・ジョルダーノ)ではこう指摘されています。

苦痛な休憩時間としか思えないこんな日々も含めて、僕らは人生のすべての日々を価値あるものにする数え方を学ぶべきなのではないだろうか。(中略)日々を数え、知恵の心を得よう。この大きな苦しみが無意味に過ぎ去ることを許してはいけない。(『コロナの時代の僕ら』)

この日々のなかですら、勇気をもって大きなことが出来る人も素晴らしい。

でも、苦悩しながらも、日々の小さな日常をこれまで以上にいつくしむことのできるひとりひとりも、それに劣らず、素晴らしいと思います。

そんなことを、これらの写真は教えてくれているのかもしれませんね。

読んでくださってありがとうございます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?