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今までの人生を振り返りながらの自己紹介〜沖縄移住編〜

春の訪れが段々と近づいて来ていた中学三年の三月。

卒業間近で、学校の雰囲気も寂しさとこれからの未来への期待で様々な想いが溢れていました。

そんな中、沖縄の高校を受験した私に、合格の一報が届きました。

自信はありましたが、それでも少しの不安が胸に残っていましたのでやっと安心する事ができました。

4月からは沖縄の地で高校生活を送ることになる。

今までの生活とは一変することに、楽しみしかありませんでした。

卒業式ではみんなと最後の花道を謳歌し、不良メンバーらしく先輩から借りた刺繍ランで参加しました(笑)。


沖縄に飛ぶ当日は、地元の友達が駅まで見送りに来てくれました。ここで初めて、15年間住んだ地元を離れるんだなという実感が湧いてきました。


でも不思議と寂しさはありませんでした。


距離は遠くてもまたいつでも会える。


そう考えていたのだと思います。


沖縄に着くと、もうすでに暖かくなっており、心地よい空気が流れていました。


4月になり入学式当日

私は受験の時と同様アウェーを感じながら参加しました。

受験の時にお昼御飯を一緒に食べた一人がいたので挨拶を交わすと、少し安心感がありました。

体育館で式が始まりました。私は一年六組。前も後ろも知らない人ばかり。そんな私に、すぐ後ろにいたK君が気さくに話しかけてくれたので少し和みました。

式が終わり教室に移動すると、自己紹介タイムが始まりました。

出席番号順に、次々と自己紹介が始まりました。出身校、趣味、入りたい部活等をそれぞれ紹介していました。

私の番が回って来たので、出身校を紹介すると教室がざわつきました。やはり東京から越して来ることは珍しいようでした。私はサッカー部に入ろうか迷っていると自己紹介して終わりました。

自己紹介の後、クラスメイトの一人が話しかけて来ました。

彼はR君と言って、明るくひょうきんな性格でした。彼もサッカー部に入ろうかと思ってるらしく、放課後一緒に見学にいくことになりました。

サッカー部の見学に行くと、先輩達が快く出迎えてくれました。

当時の糸満高校サッカー部は特殊で、先輩達にもタメ口、呼び捨てが認められていました。この伝統は、サッカーというスポーツにおいて年齢の差による優劣はないという考えのもとから始まったようです。

そこまでゴリゴリの体育会系でもなく、なんとなく楽しそうな雰囲気が感じられました。

この時までは、高校では部活よりもアルバイトとかをやってみたい気持ちがありましたが、アウェー感をなくしたい気持ちもあり、入部する方向に心が動いていました。

翌日、一晩考えてみてサッカー部に入部することに決めました。

クラスメイトのR君と、入試の時に友達になったC君も一緒に入部しました。

これから新しい環境で新しい仲間との学校生活が始まる事に、期待を膨らませていました。


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