見出し画像

スポーツの世界にコミュニケーションの力を!

僕は昨年、スポーツコミュニケーション アドバイザー&コーチという資格を取得しました。今日はその経緯と、これからの活動について、まとめてみます。

僕は2020年、「コミュニケーションで世界を輝かせる」ことを目指して19年間つとめた会社を退職し、プロコーチとして独立起業しました。その経緯はnoteでも書いたので、そちらをご参照ください。https://note.com/marcy04/n/nd0fac09b0898

スポーツ指導×コーチング

この言葉に出会ったのは、僕がコーチングの基礎を教えてもらった谷口貴彦さんが立ち上げた、日本スポーツコーチング協会の活動をメルマガで見たときでした。

僕はそれまで、コーチングでビジネスの世界で悩める経営者・リーダー・マネジャーの力になれればと考えていました。主なお客様は、中小企業の経営者の方、管理職をされている会社員の方、勤めていた会社の同僚、でした。

同じコーチングスキルが、スポーツの世界でも有効にはたらく。そのことを谷口さんの活動で知りました。実際谷口さんは、あるスポーツのナショナルチームのヘッドコーチにコーチングをしていて、そのヘッドコーチがどのような関わりを選手と持つと成果が出るのか、どのようなコーチングをしていくとチームの成果につながるのか、その競技の結果を出すという形で体現していました。

僕自身、小学校4年生からは少年野球チームに入り、高校を卒業するまでは野球に明け暮れていました。その中で、様々な指導者・コーチと出会い、指導を受けてきましたが、僕が学んだ「コーチングスキル」が使われていたかというと、あまり記憶がありません。たとえば「ForYou質問」。コーチングでは自分が聞きたいことを聞く「ForMe質問」ではなく、相手の思考を広げたり、深めたりする「ForYou質問」を使います。

ForMe質問はこんな感じです。「昨日素振りやったか?」「なんでそこでバックホームしないんだ?」「いまのは前に出て取るんじゃないのか?」「なんで言われたとおりにできないんだ?」「言われたことができないのか?」・・・書いているだけで気が滅入ります(笑)

ForYou質問はというと、「今日の練習は何をテーマにするといいと思う?」「今度の試合ではどのような結果が得られるといいんだろうか?」「チームの中で課題になっていることは何だと思う?」「次、同じ場面になったら何をするともっといい結果になるだろうか?」

指導者の言葉は、子どもにとって大きな大きな影響力を持っています。その一言が選手を輝かせるし、その一言が選手の成長を止めます。

僕が現役の選手だったときは、練習中は水を飲まないとか、罰で10キロ走とか、ケツバットとか、当たり前でした。でも今は、科学的にたくさんのことが分かってきたし、練習方法はネットでいくらでも探せるし、「指導者の『情報量』の優位」が無くなってきています。「経験」の優位は残っていますが、それもうまく伝わらないと意味がない。

指導者が、技術指導だけではなくコミュニケーション力の指導もできたら、選手の成長は加速しませんか?優れたスポーツ選手になることはもちろん、人間力も身につけることができる。コミュニケーションにはその可能性があると僕は思っています。

現役を引退したスポーツ選手が苦労することに、「言語化能力」があると言います。自分が感じていることや考えていることを、言葉にして相手に届けることが難しい。優れたパフォーマンスを出してきたが、それをどのように出してきたのか、経験やスポーツ自体の知識は優れていても、伝える力が足りなくて、歯がゆい思いをすることが多いそうです。そこをサポートできるスキルが『コーチングスキル』です。

僕は野球が大好きでした。大好きでしたが、決して上手ではありませんでした。エースや4番を担える選手ではありませんでしたし、戦術を考えることに長けているわけでもありません。でも、コミュニケーションのことなら貢献できる。そう思ったんです。僕がお世話になった野球界、ひいてはスポーツ界に、コーチングスキルを使って恩返しができる。そのフィールドがある。そう思ったことが、僕がスポーツコミュニケーション アドバイザー&コーチになったきっかけです。

コーチ of コーチの存在を広げる

これから僕は、SCACとして、スポーツ指導者の方にコミュニケーションの力をお伝えしていきます。

主な活動は以下の3つです。

1つ目に、スポーツ指導員の更新研修でもある「スポーツコミュニケーションBasic1研修」の講師として研修を開催します(すべてのスポーツ指導員の資格更新が対象ではありません。詳しくはHPでご確認ください)。

https://sportscoaching.jp/archives-268/


2つ目に、スポーツ指導者の方へのコーチofコーチとしての活動をします。

・選手のコミュニケーション能力も高めたいと思っている指導者の方

・あとひとつ上のステージに行くための方法を模索している指導者の方

・その競技の結果と一緒に、選手の成長・チームの結束・指導者の方自身の成長も得たいと考えている指導者の方

このような指導者の方にパーソナルコーチングをします。


3つ目に、コミュニケーションアドバイザーとしてチームに帯同します。

部活やスポーツクラブの「コミュニケーションアドバイザー」としてミーティングに参加して現状把握、選手へのコミュニケーション指導や、必要に応じてパーソナルコーチングを実施して、チーム全体のコミュニケーション力を上げていくサポートをします。


スポーツ界には、フィジカルコーチ・メンタルコーチ・トレーニングコーチなど、様々な専門分野のコーチが活躍しています。「コミュニケーションコーチ」その存在が必須となる時代はもうすぐそこまで来ています。

コミュニケーションで世界を輝かせる

そのための活動が2021年4月、スタートしました。今後の活動について、noteで発信していきますので、よろしくお願いします。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?