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名曲への追憶(5)やしきたかじん 『その時の空』

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(出典:https://victor-store.jp/item/34793/)

かつては全国放送の番組にも出演していたらしいが、平日深夜や土曜、日曜のお昼の顔といえば、やっぱりやしきたかじん氏。

これが、僕を含めた多くの関西人視聴者の認識だったのではないか。

大阪に対する溢れんばかりの愛への裏返しか、東京に対する反骨意識もすごい印象だった。

実際のところ「晴れ時々たかじん」や「たかじんONE MAN」、「たかじんのそこまで言って委員会」といった人気番組も、東京で放映されることはほとんどないか、あったとしても非常に限られた期間、回数だけだったはずだ。

とはいえ、彼を慕う著名人は全国に多くいた。

2010年、結果的に「歌手」やしきたかじんの遺作となった「その時の空」は、作詞・秋元康、作曲・小室哲哉という二人の天才によって生み出された作品だ。

※2010(平成22)年11月24日、ビクターエンタテインメントより発売

(出典:Victor Entertainment YouTubeチャンネル)

彼が空へ旅立ってから、7年余り。

大阪駅の環状線ホームに降り立てば、彼の名曲(「やっぱ好きやねん」)が今日も発車メロディーとして流れている。

時代の移り変わりは激しく、振り落とされないように必死にもがく中で彼の曲を聴けば、「小さなことは気にするな」と、肩をぽんっと叩かれたような気分になることがある。

なんとも、不思議だ。

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