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Dazzleの「Lost in the Pages」にしてやられた

上野でやってるDazzleの常設イマーシブシアター「Lost in the Pages」に行ってきた。先にオンライン配信版を見たから現地には行けなくてもいいかと思ってたのに会場で体感してハートを撃ち抜かれたので、両方合わせるのがオススメ。

文学をテーマにした会場内の撮影スポット

上演1100回を越える公演もついに終了が近づいてきてます。会場の入ってるファッションビルABAB自体が2024年6月末になくなっちゃうんだって。

何がいいって、幾重にも楽しみのレイヤーが重ねられてて見がいがあるところ。予告編を見て「恋愛もの得意じゃないからパスかなあ」なんて思ってた私が間違ってました。

普通にデパートっぽい中に異空間が

劇中劇も含めて緻密におりなされるストーリーとか、狭い空間で激しいダンスがとか、そんなレベルの話じゃないの。

もちろんそれもあるけど、調べれば調べるほど深みにのめり込めそうな構成になってる。ちゃらんぽらんな私は何も気づかずに終わるところだったわ。

何やら読み耽る貴婦人

このへんちゃんと読んだらヒントになってたのか。単に踊りを中心とした演劇として楽しむのも一興。不意打ちで聞こえた演者さんの声が予想を超えて素敵だったり。

でも謎解きの要素を示唆するような目線とかセリフとか人物に気がついたら、ちょっと立ち止まって考えてみるとさらに奥の意味が見えてきて、面白い。

時期や演者、天候や観客の参加具合によって演出も変わるみたい。いくつもの条件が整った時だけ鍵が開く仕掛けなのかも。

酒をかっくらう小説家

オンラインでも見られる日があるんだけど、そちらと対面で観られる本編とは別視点なだけじゃなく印象がまったく違う。

場面によって表示される選択肢をリアルタイムで投票して会場に影響を及ぼすこともできて、話の展開が変わっていく。もー、どれだけ楽しませる気なのか!他にも1回じゃ読み取れない謎がいっぱい隠れてそう。

紙の本ていいよね

観客の中には確実に何度も通ってる猛者の方々がたくさんいて、そのマナーのよさにも痛く感心しました。後ろの人も見えるように前列は速やかにしゃがむ!少人数制だからこそ濃密な時間が過ごせるけど、舞台自体は小さいので譲り合い必須。

文学少女の登場

会場であるABABがなくなる今月2024年6月末までやってます。複数回見る前提で予定組めばよかった。私はもう行けそうもないから、あとはまかせた。

平日はショーウインドウ パフォーマンスもあるって

プレミアムチケットだと、通常の撮影スポット以外にも上演前に写真撮っていい時間と特等席がもらえたり、他にもいいことあるよ。

千秋楽近いからお見逃しなく


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