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光と音に包まれて龍が舞う建仁寺「Zen Night Walk Kyoto」

祇園花見小路もほど近い京都最古の禅寺、建仁寺の夜間拝観に行ってきました。お目当てはZen Night Walk Kyoto。ごはんの後におしゃれな夕涼みで癒されたーって軽さでも楽しめるし、善と悪とか生と死とか相対するものに思いをはせて深くも味わえて非常によかった。

ZEN NIGHT WALK KYOTO開催概要

VIE presents ZEN NIGHT WALK KYOTO
脳がととのうをテーマにした、音と静寂、光と影で、夏の涼を感じる、
サウンドアートナイトイベント

会期 2024年8月2日(金)~9月22日(日) 19時~21時半
会場 大本山建仁寺 京都市東山区大和大路通四条下る小松町584
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料金 大人:2,200円 12歳以下:1,100円 6歳以下:無料

zen.vie.style

祇園が近いからか話題になってるからか季節的なものか、お盆はとても混んでました。入場規制がかかることもあるらしい。夏休み終わって少し落ち着いたかな?

19時からなので一番乗りの気持ちで行くのをおすすめします。昼から夜へ、だんだん空が暗くなってく変化もすごくいいので。

お寺来るの久しぶりかも
双龍の画家 小泉淳作展と同時開催というか共演中

キーワードはコントラストかなあ。音と静寂、光と影、熱と涼、静と動、昔と今。似たもの異なものが、混じり合うようで溶け合わず、でも共存している。

揺らぎ動く光と音
小泉淳作「しだれ桜」

方丈前庭「大雄苑 - 蒼海」

夜間の枯山水に光と音を使ったサウンドアートなんてそれだけで心躍る。けどそれより際立つのは空気だった。

温度と湿度、お寺の香り、全身を包む霧を肌で感じる触感みたいなもの、いまそこで過ぎていく時間の流れ。

しゅおーーー
音と静寂
霧に包まれる不思議感覚

これは動画じゃないと伝わらない。でもホントのこと言ったら、動画だって全然伝わらない。

できることなら実際に足を運んで、あの日本の夏特有の熱気と人だかりのザワザワ感に囲まれて畳を踏みしめ、線香の香りを感じながら、音と光のシャワーとともに霧の冷んやり感を身体中に浴びてほしい。


法堂「脇田玲 龍雨図」

法堂にはアナログとデジタルが共演した龍の間が。なんて言うと「あープロジェクションマッピングね、はいはい」となりそうな食傷気味の私も、そんな陳腐な言葉は頭に浮かばないくらい融合された空間だった。

脳がととのうサウンドアートナイトイベント、ってキャッチーな言葉だけで片付けたくない気持ち。なんかもっと有機的な何かが生まれてるような感覚。

うごめく龍〜小泉淳作「双龍図」と脇田玲「龍雨図」
光と闇

やあ行けてよかった。「脳がととのう」とか「夏の涼」とか「サウンドアート」とか、全部合ってるけどそれだけじゃない絶対的な何かに圧倒された。

あたりまえだけど、そこにいるからこそわかることがある。2024/9/22までなので体験できる方はぜひ。

出入口付近にはこんなのも
八坂神社交差点のいづ重で京寿司食べて味覚も刺激してから行くといいよ


京都知新 8月25日(日)放送分 #417「“ニューロテックスタートアップVIE”代表・今村泰彦」

知らなくても楽しめるけど↓これ見ると、脳がととのうニューロミュージックとか舞台裏が解説されてて興味深い。


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