47. ぼくの感じたスリークロス｜相沢茂紀

Marching notes™️ byマーチング祭®︎/ 103notes

2022年5月4日 15:06

相沢茂紀

１｜コレ、やってみたい

昨年の春に始まったスリークロス。
日本マーチングの新しいミライにワクワクした。

直感があった。
『コレ、やってみたい』

仙台でもコレが出来ないか。
場所を探し、マーチング祭事務局に掛け合った。
すぐにリアクションがあり、2022年春の開催が決定した。
ここまでのスピード感が全てを物語っている。

そして迎えた2022年の春。
かなりの手応えを感じた。
スリークロスは想像した以上に、
多くの可能性を秘めたマーチングイベントだ。

２｜実際に感じたぼくの感触

今回のスリークロス東北仙台を踏まえ
以下の３つの視点から書き連ねたい。
（１）director視点
（２）audience視点
（３）management視点

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（１）director 視点
SENDAI Verduresは、昨年（2021年）の12月頭にさいたまスーパーアリーナでの全国大会が終了し、その後も、いくつかのイベントが決まっていた。
- 2022年３月中旬『まるばFestival』（自主企画）
- 2022年3月末『GENESIS LIVE』（Drum / ゲスト出演）

上記２つ（Drumは３つ）の本番を同時並行で準備しつつ、新規入団者さんへの対応もするかなりハードな期間となったが、メンバーはそれぞれの本番に向けて相当の努力をしてくれた。（恐らくDrumに関しては3−４回の練習でスリークロスの本番に臨んでいる）

ショウクリエイトに関しては、
それぞれのグループで
- 選曲
- アレンジ
- 振付
- ドリル作成
などを行った。

これまでにもDrumにもCGにも、大学生中心の若いグループがあった。彼らが自分達だけでショウを創った事が、今回の最も大きな収穫の一つだった。彼らがスポットライトの元で輝いていたのは言うまでもない。

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（２）audience 視点
まず大前提として、観客とプレーヤーの距離が物理的にめちゃくちゃ近い。
プレーヤーの息遣いや観客の反応が、互いにダイレクトに伝わる距離感だ。

プレーヤーの表情（やった、出来た！やばい、しくじった！）が鮮明に分かるため、感情移入しやすく自ずと拍手や歓声にも力がこもる。（すごい！頑張れ、まだいける！）

表彰式でのスコアや審査員特別賞の発表は、
否が応でもワクワク感を醸し出す。
あのアナウンスで感じたのは、そう、DCIで優勝チームが発表される瞬間のあのワクワク感と同じだ。（ここにも運営側のこだわりを感じる）

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（３）management 視点
今回、運営側で関わってみて、ぼく個人として最も学びが多かったのはこの視点である。

① その場の空気を創るこだわり
ぼくはステージ袖で音響担当をした。
出演者の音源を正しいタイミングで出す事がぼくの役回りだと思っていた。
しかし実際にはそれ以上だった。
- 幕間での音を出すタイミング
- その音量
- 音源の使い分けなど
緻密な指示があった。
"その場の空気を創る"
確かなこだわりを感じた。

② 細かな配慮と事務局機能
参加者ひとりひとりに手渡される
- 記念のバッジやステッカー
- 演技後に頂戴する賞状
- その後の写真撮影
- お客さまが手に取るフライヤー
- 小規模であるもののグッズ販売
- お土産になるフリーマガジン「Laundry day!」
配信や進行だけでなく、
目に見えない所も細かな配慮を積み重ね、
様々な機材を揃えて運営全体を支えている事務局機能。

このイベントを成功させるために、
- プレーヤーに向けて
- 観客側に向けて
如何に細部にこだわって運営しているかがよく分かった。

コレを個人の力で運営しているとは、
にわかには信じられないほどだった。

３｜日本マーチング界の新たなミライ

スリークロスが立ち上がって２年。
まだ２年しか経っていない。
既にたくさんの素敵なショウが披露されている。
そして、確かなミライが見え始めている。

是非、多くの皆さんにスリークロスを体感して欲しい！
プレーヤー側でもいい。
観客側でもいい。
もちろん運営側でもいい。

この『場』を共有する事が、
ミライに向けた確かな一歩になる。

日本マーチング界の一歩先、
二歩先を共に創るためにも、
新たなミライに、ワクワクしようぜ！！