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かんがえますか

「課税していませんので、出せません」


小学校の社会科で国民には3つの義務があることを習いました。

「3つの◯◯」って、なんだか結婚式のスピーチのような口上で
使うのが照れます。

「え~、結婚には3つの袋があるといいますが…」ってヤツ。

おおよそ、「給料袋」「お袋」が定番で、あとひとつ、オチに何を持ってくるかで評価が分かれます。だいたい新郎の上司が使ってスベる ”あるある” です。

3つの袋にはいろいろバリエーションあります。ですが、国民の三大義務は、日本国憲法で定められています。

とか、偉そうに言っていますが、先日話題にのぼった際、私は、ひとつしか思い出せませんでした。

あなたは、思い出せますか?


国民の三大義務とは、教育、勤労、納税です。


そりゃ、答えられますねぇ。失礼いたしました。


ところが、自分は先日、納税しか浮かびませんでした。

小学生の頃は、すぐ言えたのに、なぜ出てこない。
だから、小学5年生クイズが成立するんだな…


教育も勤労も「インプット」と「アウトプット」がセット。
でも、納税は「アウトプット」だけだから?

それはともかく、恥を忍んで言うと、
今のいままで、税金の種類はノーマークでした。

消費税、自動車税、固定資産税…
名前こそ知っていますが、「払えばいいものでしょ」というくらいの感じ。


最近、納税証明書が必要になり、役所へ行きました。

てっきり1枚だけ(年度ごと)かと思いきや、3つあるといいます。

地方住民税・都民税・国税

繰り返し恥を忍んで言うと、納税って、今の今まで、送られてくる納付書を何の疑いもせず、ただ振り込んでいたので、違いを理解していませんでした。

理解もせず払うってどうなの?ってもんですが…(意識低い国民の代表)


普段、確定申告は頼れる税理士さんがやってくれているので
自分は「納税」という宿題を淡々とこなしていただけでした。


それで、今回の話。

窓口で都税の納税証明書をいただこうとしたら、
「課税していないので出せません」との回答。

「なにを、なにを、しっかり国民としての務めを果たしています」と、伝えたところ

「お客様のお仕事は、法律で定める70種類の仕事に入っておりませんので
都税は課税していません」といいます。

思考停止。

私は、放送作家という仕事をしていますが、法定70種類のカテゴリーに
入っていないというのです。


課税されないというのは、喜んでいいのか?
それとも東京都では「あんたのやっていることは仕事として認めねぇよ」という悲しいことなのか?

おもわず「お~い!小池!(さん)」と、叫びそうになりました。

そもそも、喜ぶ、悲しむという二者択一のリアクションが正解なのか?

いずれにせよ、都税としては課税対象外なので「証明書」のたぐいは出せないとのこと。

しかし、無いと困るので、自分が提出しようとしている先の担当者さんと
直接話してもらい、なんとか理解してもらいました。

自分が説明したら埒が明かなかったでしょうね。

こういうのを法律の抜け穴とかいうのでしょうか?それともザルというのでしょうか?

もっとも、国税・地方税は課税対象で、なぜ都税だけが課税対象外なのか不明のまま。聞くところによると、他にも課税対象外の職種はあるとのこと。

理由を尋ねると「法律で決まっているからです」だそうです。

そりゃそうですね。

ひとつ学んだのは、役所で「なぜ?」と聞いてはいけないことです。
かといって、都庁のお客さま相談室にかけたところで「法律で決まっているから」というマニュアル通りの回答なんだろうな。

都知事選挙。投票先、慎重に考えよう。

ところで、選挙権は、生存権(健康で文化的な最低限度の生活を営む権利)と教育を受ける権利と並ぶ、国民の三大権利の一つです。ご存知ですよね😅

沖縄出身のお笑い芸人さんが命名してくれたペンネーム/テレビ番組の企画構成5000本以上/日本脚本家連盟所属/あなたの経験・知見がパワーの源です