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低身長のセンターバックに必要なことを有名選手3人から考察する


はじめに

「同じ能力であれば背が高いに越したことはない」
というのは基本的にどのスポーツでも言えることでしょう。

サッカーにおいて、センターバックはキーパーの次に身長が重要視される
ポジションだと思います。

海外のトップレベルで活躍しているセンターバックは身長190cm以上はあり、少なくとも185cm前後はあるといったポジションです。

トップレベルの選手を例に挙げると、リヴァプールのファン・ダイクは身長195cmで、レアルマドリードのリュディガーが190cmです。

一昔前に比べると、センターバックに求められる能力が変化してきているので、必ずしも身長が必要ということではありませんが、やはり現代でもトップレベルの選手は身長があります。

そんな中、170cm台でありながら活躍していた(活躍している)選手を
3人紹介します。

最強の低身長センターバック 3人

ファビオ・カンナヴァーロ(175cm)

元イタリア代表のセンターバック。ユヴェントスやレアルマドリードで活躍していました。

身長は175cmとセンターバックにとってはかなり低いほうですが、守備を重視するイタリア代表で歴代2位の出場記録を保持しています。

カンナヴァーロは相手選手の動きを読む能力に長けていて、不利な状況に持ち込まれる前に、攻撃をシャットアウトできる選手です。

低身長でしたが、空中戦においてはジャンプ力とタイミングで一回り大きい相手にも負ける場面はほとんどありませんでした。

低身長であればお手本にするべきセンターバックと言えますね。

当時世界一のセンターバックと言われていて、2006年のバロンドールをディフェンダーながら受賞した経歴を持ちます。

カンナヴァーロは「熱い男」としても有名で、味方に檄を飛ばしているシーンはよく見られました。

ナポリのユース時代、トップチームの紅白戦に参加した際に、マラドーナに強烈なスライディングタックルをお見舞いしたことで、チームの幹部から怒られたエピソードもあります。

現在は監督業を務めています。

マスチェラーノ(174cm)

元アルゼンチン代表で、リヴァプールや黄金期のバルセロナで活躍した低身長センターバック。

元々は守備に定評があるディフェンシブミッドフィルダーでしたが、バルセロナ時代にセンターバックにコンバートされました。

マスチェラーノは元々ミッドフィルダーだったこともあり、足元の技術が高いです。ビルドアップができるセンターバックとして、低身長をカバーしていました。

アルゼンチンの選手で戦える選手であることから、センターバックとしても活躍できたのかと思います。

また、当時のバルセロナで同じポジションでブスケツがいたので、そのままだと試合に出れなかったので、結果的にセンターバックにコンバートされたのは幸運でした。

現在は引退していて、アルゼンチンU20代表の監督をしていましたが、結果を出すことができずに辞任しています。

リサンドロ・マルティネス(175cm)

現役の低身長センターバックで一番の選手と言えるのがリサンドロ・マルティネスでしょう。

現在はマンチェスターユナイテッドで必要不可欠な選手となっていて、アルゼンチン代表ではワールドカップもコパアメリカも獲りました。

現代のビルドアップサッカーでは希少価値の高い左利きのセンターバックで、元々ミッドフィルダーだったことから技術が高いです。

ビルドアップだけをフォーカスすると、世界でも有数の選手です。

この選手もアルゼンチン出身ということでほかの選手とは「気合い」が違います。

どんな選手にも恐れを知らずに潰しにかかる気迫は、味方の選手にも勇気を与えることができます。昨シーズンは怪物ハーランドに凄まじいタックルをかましていました。

まだ26歳なので、これから注目すべき選手です。

低身長センターバックに必要なこと

引退した選手から現役までの3人を紹介しました。

全員身長170cm台ですが、トップレベルで活躍していた(活躍している)選手達です。

3人の共通点はいくつかあると思いますが、なによりも「闘志」かと考えています。

根性論っぽくなってしまうかもしれませんが、恐れずにものすごい気迫でタックルをされたら相手フォワードもビビッて次のプレーに影響するでしょう。

ボールを持ったら潰されるとフォワードに思わせてしまえば、積極的なプレーができなくなりますからね。

根性論を抜きにすると、やはり「読みの鋭さ」です。
どの選手を見ていても、パスが出てくる前に寄せて、タッチ際を狙ったりしているシーンがよく見られます。

身長が170cm台はセンターバックだけでなく、他のポジションでも低いほうなので、サッカー選手として生き抜くために身に着けなければならなかったスキルと言えます。

あとは現代でいえば、ビルドアップの能力は重要視されてくるでしょう。
マスチェラーノとリサンドロ・マルティネスはこの部分が強みです。

まとめ

「センターバックはデカいほうがいい」という点においては、その通りだと思います。

しかし、今回紹介した3人のようにトップレベルのセンターバックもいるので、「デカくなければならない」ということではありません。

それぞれ、低身長を他の強みで補うことができれば活躍できることを証明しています。(カンナヴァーロはバロンドールを獲っている)

3人の共通点である「闘志」と「読みの鋭さ」はほかの選手よりも優れている部分でしょう。

低身長としてどのように生き残るのか?

その答えとして出した泥臭く戦うプレーは、男としてかっこいいものであり、低身長のセンターバックだからこそできるものかなと思います。

そんな素晴らしい魅力が低身長のセンターバックにはあります。

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