こじらせ仕事のトリセツを読んでみた

著者は2名
飯田 剛弘(いいだ よしひろ)さん

ビジネスファイターズ 代表
全米大学優等生協会(Phi Kappa Phi)所属愛知県生まれ。南オレゴン大学卒業後、インサイトテクノロジー入社。インド企業とのソフトウェア共同開発プロジェクトに従事。その傍ら、プロジェクトマネジメント協会(PMI)の標準本の出版翻訳に携わる。マーケティングに特化後は、2年連続シェア1位獲得に貢献 (ミック経済研究所)。外資系企業のFAROでは、日本、韓国、東南アジア、オセアニアのマーケティング責任者として、日本から海外チームをマネジメントし、アジア太平洋地域でのマーケティングやプロジェクトに取り組んでいたのだそう。

●丸山 哲也(まるやま てつや)さん
愛知県出身。京都大学大学院修士課程修了(情報学)。2003年に日立製作所システム開発研究所入社。ソフトウェアの研究やシステム開発などのプロジェクトに参画や特許を10件執筆するなどを行う。2008年日立コンサルティング入社。コンサルタントとして複数のプロジェクトに参画。2013 年より株式会社アドバンテックの経営企画部マネージャーとして、多岐かつ多様な案件のPMを経験されてるのだそう。

読んでよかったポイントをリマインドしておきます。


どこから手をつけたらいいのか分からないときは「何が分かっていれば、ゴール達成の答えが出るのか?」から考える。具体的には、ゴールを達成した状態や、やり遂げたときの状態を想像します。それをできるだけ言葉にして、どういったもので構成されているかをハッキリさせる。

今わかっている現状と、考え得るあるべき姿から、仮のゴールを決める。
仮のゴールを決めて動くときは、あくまでも「仮であり」、本当に正しいかどうかわからいというところを念頭に置いて、進めていく。

ゴールにたどり着くためには、通過点として、何ができていればいいのか?
そのマイルストーンは、いつまでに達成すべきなのか?という問いを繰り返す。

チームで仕事をする場合は特に、関係者と具体的に決めておくと、誤解なく客観的な評価ができる。その上で次のようなことを確認しながら、進捗を把握していく。

・何が終わっているのか、終わってないのか?
・それぞれの作業はどこまで終わっているのか?
・今進めている作業を終わらせるためには何をすればいいか?
・誰かにサポートしてもらう必要があるか?
・次の作業は何か?

このように問い続けることで、実態を正確に把握できます。もしこれらの問いに答えられないのであれば、今おかれている状況を理解していないということです。そのときは一度目的や業務の内容に立ち戻り、スケジュールを見直しましょう。

ブレずに判断するために自分軸をもつ。自分軸とは自分や組織が大事にしているものであり、その優先順位である。

自分軸を持つために、あえて「~したい」と考えてみることからはじめてみる。
「自分はどんな価値を提供したいのか」
「お客様にとって、何が価値かのか」
「どんな価値を一緒につくっていきたいのか」
これらの価値が明確になると、迷うことなく決めていけます。

相手を動かす伝え方の「4つの準備」
①伝える目的や狙いを明確にする(「なぜ」を考える)
相手に何をしてほしいのかを具体的にする。例えば、自分の行動を承認・理解してもらう、何かしらの作業をしてもらう、助言や判断をしてもらう等。
目指す結果や状態をハッキリさせることで、「相手にどう動いてもらいたいか」が明確になっていく。

②相手に必要な情報と意見を伝える(「誰に」「何を」を考える)
何が伝わっていれば、相手は行動に移しやすいかを考える。このとき、情報だけ伝えても、「だから何?」と言われて、終わってしあむので、自分なりの意見・解釈を加えて伝えることが重要。

③相手に理解・納得してもらう(「いつ」「どこで」「どのように」を考える)
実際に話す前に、話の切り出し方、相手の反応、話を終えるまでの状況やシーンを想像し、シュミレーションしてみるといい。

④こちらの依頼通りに動いてもらう(「相手のメリット」と「あなたの想い」を伝える)
相手の立場になり、どういうメリットが相手にあるのかを伝えることも大切。相手が懸念していることや悩みの解消になるのか、何かしらの目的達成に繋がるのかなどを伝える。

これから活躍していくためには、今日の自分を超え続けること。学び、成長を続けていくこと。そのためには、まずは自分の経験をさまざまな視点で振り返り、「気づき」を「学び」に変えていくことが重要。

仕事の振り返り方。振り返りは未来の自分へのアドバイス。振り返り方のフレームワークを2つ紹介。

〇やったこと、わかったこと、次にやること(YWT)
先ず、何をやったのかを洗い出す。その「やったこと」に対して、気づいたことや学んだこと、つまり「わかったこと」を書き出す。それを踏まえ、次にやるときはどう活かせるか、「次にやること」にしてまとめる。このとき、「やったこと」を具体的に書くと、自分の行動や考えなどを振り返ってみたり、良し悪しを考えたりしやすくなるので、「わかったこと」が書きやすくなる。さらに、「次にやること」では具体的に何をやるかまで書く。

〇Keep Problem Try (KPT)
続けたいこと(Keep)/問題だと思うこと(Problem)/試したいこと(Try)の3つの視点から業務を振り返る。「続けたいこと」では、感情や感覚的なことではなく、事実を具体的に挙げる意識をもつ。「問題だと思うこと」については、原因を深堀し、解決策や改善策を考えることが大切。これらのことに対して、「試したいこと」をあいまいな表現をせずに、具体的な作業まで落とし込めると、よりやるべきことが見えてくる。

YWTとKPTは似ているが、振り返る際に、重きを置くところが違う。YWTでは、ひとつひとつの経験について振り返るが、KPTでは業務の内容や進め方に力点を置いている。

両方試してみて、最終的に自分の中でしっくりくるほうを利用すればいいと思う。

仕事をうまく進めていくためには、常に学び続けることが重要です。最初はほとんど変わらないと思っても、頑張って続けていくことで、あとから振り返ると、とんでもなく大きな成長を生み出します。

何かを始めるのに最適な時期はいつでしょうか?それは今です。

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