一生仕事で困らない企画のメモ技を読んでみた

おはようございます。今日もともに良い1日を過ごしましょう。今回読んだのはこの本
著者は高橋晋平(たかはし・しんぺい)さん
株式会社ウサギ 代表取締役1979年秋田県北秋田市生まれ。2004年に株式会社バンダイに入社し、大ヒット商品となった玩具「∞プチプチ」など、バラエティ玩具の企画開発・マーケティングに約10年間携わる。2013年には、TEDxTokyoに登壇し、アイデア発想に関するスピーチがTED.comを通して世界中に発信された。2014年より現職。様々な企業の企画ブレーンやチームを育成しつつ新商品を立ち上げる「企画チームビルディング」に従事するなど、いろいろな形でモノコトづくりに携わっているとのこと。

オモローでした。TEDのリンクを差し込んでありますので、よかったら。

読んでよかったポイントをリマインドしておきます。

・企画は人の欲求を満たすための作戦
・人に価値や幸せを与えようとする計画や考えは、みな企画
・企画はメモを溜めたネタ帳から生まれる
・毎日新しい情報をメモする習慣をつける
・メモするべき情報はあなたが「欲しいと思うものごと」
・「欲しいと思うものごと」は自分の欲求を刺激し行動したいと思えるもの
(例)
▶店頭で商品を見て、購入したくなった
▶イベント情報を知り、チケットを予約して参加したくなった
▶広告やパッケージデザインを見て、その商品が欲しくなった
▶自分の悩みに関係ある記事の見出しを見て、思わずクリックしたくなった
▶WEBで見たお笑いのネタの動画があまりに面白く、宴会芸として真似したくなった
・企画の間違い=面白そう、今までになく新しい、という理由だけで企画をつくってしまうこと
・自分が「この企画は絶対に欲しい、使いたい」と感じていなければ、結果的にいいものをつくることはできない
・面白そう、今までになく新しい、だけで企画を考えないことを徹底する
・ネタを探す場所はRSSリーダーとtwitter
・RSSリーダーのアプリは「Feedly」か「Inoreader」
(登録おすすめサイト)
ギズモード・ジャパン
ガジェット通信
ロケットニュース24
GetNavi web
ライフハッカー[日本版]
日経XTREND
デイリーポータルZ
オモコロ
東洋経済オンライン
ダイヤモンド・オンライン
・見出しを眺める感覚でチェック
・1日1ネタ見つかったらラッキー
・TwitterはRSSリーダーのニュース記事を保管する意味で使う
・Twitterを使うメリットは2つ
▶考え方に興味のある自分の友達や著名人などのアカウントをフォローしておくことで、その人たちがチェックし、リツイートした情報を見られる
▶「したい」「欲しい」「してみたい」「やってみたい」というワードを検索し、ヒットしたつぶやきを見て、いろいろな人の欲求を知ること
・Twitterはいろいろな人の欲求を見つけてヒントにできる絶好の場所
・例えば「アイドルをプロデュースしたい」と見つけた
・ただこれは「他人の欲求」
・「他人の欲求」をヒントに、自分が欲しいと思うものごとが思いついた場合だけメモしておくようにする
・上記欲求も自分なら「1日体験はしてみたい」と思うので、「アイドルプロデュース1日体験サービス」といった具体に変換する
・店頭やパッケージはヒントの宝庫
・特に大きなヒントになるのは商品のパッケージ
・商品を買いたいと思った理由は何なのかがわかっていたら、一緒にメモしておくとよい
・まったく興味のないジャンルの情報も見てみる
・特に見て欲しいのは、本当に自分にはわからない見出しのニュース
・興味がない人にも「欲求」を持たせられる要素を発見できれば、そのネタはどんな人にも喜ばれる企画に大化けする可能性がある
・あるとき自分で思いつく「欲しいものごと」「こんなものがあればいいのに、なぜないんだろう」というネタをメモしておく
・ネタ帳は「Evernote」に打ち込む▶整理・カテゴライズはしない
・色んなネタを材料にして、化学反応を起こしたほうが、いい企画が作れる
・ネタをメモるときは1行にする
(1行の書き方には3種類ある)
①検索すれば完全にわかるネタのメモ
▶Uber
▶Airbnb 
▶商品名やトレンドのサービス名
②検索して、情報のどこを見ればいいか分かった方がいいネタのメモ
▶〇〇〇(商品名)のパッケージ
▶カラーリング、キャッチコピー、内容物の一部など、どこが自分井とっての「ネタ」なのかを書きとめておくと便利
③検索してもわからないので、後々思い出せるようにするネタのメモ
▶自分の頭にふと浮かんだ思いつきをメモする場合
▶肩もみカフェ、女子が仕事の相談にも乗ってくれる・・など
▶自分で後から見た時に、確実にその意図を思い出せる範囲までメモする必要がある
▶欲しいと思うものごとを、いかに短い言葉で未来の自分に伝えたれるかの訓練
▶企画は、短い言葉で内容が伝わり「欲しい」と思わせられるものほど、伝播力を持った強いものになる

・脳はすぐに物事を忘れる
・だからこそ思いついたネタを書き留める習慣をつける
・お風呂や寝る前など思いついたものはサッとメモをとる
・お風呂で使えるホワイトボードを活用するなど
・会議中、人が話している時に思いついたことを付箋に書いて「弾(たま)」として自分の前のデスクに貼っておくというテクニックに使う

・アイデア発想の3大原則
①アイデアは「考えたいお題」×「ネタ(欲しいと思うものごと)」で発想する
▶様々な「欲しいと思うものごと」を、選別せずに次々とかけ合わせていくことで、新しいアイデアがどんどん増えていく
▶かけ合わせするために「欲しいと思う理由」を頭の中で分解する
(お題)ヘルスケアアプリを新開発する
(ネタ)家事代行サービス
(ネタの分解)→(お題との掛け合わせ)
・家の中をプロの技でキレイにしてもらいたい
→プロがエクササイズを個別してくれるアプリ
・楽したい
→腰が痛くない掃除の仕方を指導しているアプリ
・奥さんにプレゼントしたい
→フィットネスメニューをプレゼントできるアプリ
・家を長持ちさせたい
→健康な体を長持ちさせる方法を紹介するアプリ
・汚いものを触りたくない
→体内をきれいにしていくゲームアプリ

・「お題」に対し、様々な「ネタを欲しいと思う理由」を応用して、新しい「欲しいと思うものごとのアイデア」を自由に連想する
・かけ合わせメモはExcelでつくり、保存する

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・全部のネタにかけ合わせる必要はなく、パッと思いついたアイデアを、どんどん好きなように書いていけばOK
・「お題」にかけ合わせる「ネタ」は選んではいけない
・「お題」と「ネタ」の間には距離が必要

②アイデアは質より量である
▶アイデア発想の絶対ルール
▶数を出すことが近道
▶100個中1位のアイデアは100人中1人の合格者と同じ
③アイデアはダメなものから率先して出し始める
▶②の「質より量」を実行するためのルール
▶一つ目に書くアイデアはダメなアイデアを書くようにする
▶ダメなアイデアをもとに「ちょっとだけ変えてみたら?」「逆に考えてみたら?」「ちょっとだけ現実に寄せてみたら?」と、少しずつ視点を変えて考えてみる

・いいアイデアを手に入れる方法は、アイデアをたくさん出して、その中からいいアイデアを選ぶこと
・アイデアを増やす方法の一つ「自分の考え方のクセから外れた発想を一気に開放する」
・その方法は「お題」×「ネタ」で出てきたアイデアに、もう1回ランダムな言葉を掛け合わせてさらに独創性を持った新しいアイデアを見つけ出そうというもの(別名:アイデアしりとり)

・いいアイデアの選び方
①企画の具体的イメージが「スルっと」湧くアイデアを選ぶ

▶ユーザーに、どれだけシンプルに伝わるかが、とても重要
▶アイデアの時点で持っているパワーの強さが、最後に大勢のユーザーを巻き込めるかどうかにつながる
▶言葉やアイデアを考えただけの段階で、自分の中で具体的なイメージが沸くアイデアは、企画になりやすく、かつ伝わりやすい企画になっていく可能性がある

②自分が欲しいと思うアイデアを選ぶ
▶そのアイデアを「手掛けたい」ではなく、自分が「ユーザーになりたい」アイデアを選ぶ
▶いくらバズってもそこにユーザーとしての「欲しい」がなければ、商品は売れない

③他人に欲しいかどうか聞いて、反応速度を見る
▶アイデアを話たときに相手が
A:話を合わせて、あるいは気を使って「うん、欲しい」と返事したのか
B:本当にそれがいいと思って「欲しい!」と言ったのか

・アイデアを伝えたときに、反応が1秒速かったか、遅かったか。顔は笑っていた、愛想笑いだったか。このような差が、もはやその企画の成否
・著者の場合、10人中2人が良い反応をしたら「可能性あり」
▶20%が最高の反応で「欲しい!」と言ってくれたら、企画として成功する可能性がある土台に乗っている
・10人中5人が良い反応をしたら「成功しそう」という判断
▶50%が最高の反応を見せてくれたら、大ヒットの芽があると確信して突っ走ることができる

・「自分はその企画を、お金を出してでも喜んで利用したいか」という視点を持つ

[アイデアを企画で成立させるための三角形メモ]
・三画メモはマーケティングをできるだけ簡単な方法で整理するための最強ツール

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・頂点にまずその企画の一番の提供価値は何なのかを書く
・左下に「誰に」:ターゲット顧客になるのはどんな属性で、何を求めている人なのか、を書く
・右下に「いくらで」ユーザーがその企画を利用する時に必要なコストを書く。無料の場合、それはそれで「0円」という価格設定になり、お金ではないコスト(かかる時間、労力など)が当てはまることもある。

[三角形のバランスをとる]
①「何を」と「誰に」のバランス
・欲しいと思われるものを実現できるかを考える
・今、自分達がこの市場環境で、ターゲット顧客に求められる企画をつくれるかどうかという見方をすることが重要。例えば、その商品企画がターゲット顧客に求められるものであることを確信できたとしても、もっといい競合商品がすでに存在していて、自分たちはそれを超えるものをつくれないのであれば、その企画を「欲しい」と思われるものにすることはできないということになる。今の市場環境に合わせて企画の立ち位置と打ち出し方を決め、それを実現できる裏付けがあって初めて、この企画はターゲット顧客が「欲しい」ものである、ということできる。

②「何を」と「いくらで」のバランス
・その価格で提供して、自社(自分)は「儲かるか」、つまり健全な利益を得られるのか、を考える。
・今の環境で、その価格を実現できるのか。自社のリソース状況、開発コストの相場状況、流通の取引条件など様々な要素が絡んできます。どんなに顧客が大喜びする企画内容を考えられたとしても、実現するための人件費、材料費、販売時に流通に支払うマージンなどをよく考えてみたら、理想の価格ではとても提供できない、ということはよくある。

③「誰に」と「いくらで」のバランス
・ターゲットが、その金額(利用コスト)なら喜んで利用したいかどうかを考える。
・顧客が納得できる価格設定かどうかを測るには、市場環境や、企画の立ち位置と打ち出し方、販売できる流通と顧客の相性などを総合的に分析して考える。

・企画の1番の提供価値を、著者は企画の「大トンガリ」と呼んでいる。
・ファーストインパクトでその企画に気づいてもらい、歩み寄ってもらうために、どんな大トンガリを誰の欲求に強く刺すかを徹底的に考えなければならない。

・最も重要なのは、「その企画を、お金を出して利用したい顧客がいる」ことに確信を持つこと。そのために三角形メモを使って、ターゲット顧客が買いたいと思う価値提供をまず固め、そこからその企画を世の中でアウトプットするための諸条件を確認し、整理していく。それで、やっぱりその企画を実現させるのは難しいよね、となったら。さらっとボツにして、今のタイミングにズバリとハマる企画を見つける作業を繰り返す。

企画は
1:「欲しいと思うものごと」を集めたネタ帳をつくる
2:考えたい「お題」と「ネタ」をかけ合わせ、企画の原案となるアイデアをつくる
3:アイデアをもとに「三角形メモ」を書き、売れる企画にまとめる

・この企画を自分自身が絶対に利用したい。利用することで、今より圧倒的に幸せな人生を手に入れたいという自分のための本音の欲求を持つことが必要

・企画を連発できるようになるために一番おすすめの方法は「ボツになった企画のコレクション」
・ボツ企画を「ボツ」とわかった経験は、ものすごく貴重。
・企画を実現したらその結果がどうだったのか、必ず振り返るようにする
・前より良かった・悪かった理由を分析、整理することで成長が得られる
・「なぜダメだったのか」「なぜ誰もついてこなかったのか」「なぜ実現できなかったのか」などの理由が蓄積されると、「では、実現できて、人々を喜ばせられる企画とは何か」だだんだんとわかってくる。

・企画を提案するプレゼンは、提案する側と受ける側の結婚(合意形成)
・プレゼンは、さらけ出す行為。弱みも含めて、やりたいことと現状をさらけ出し、それで受け入れてもらえた企画が、人を巻き込み、成功に向かって進んでいく
・プレゼンとは三角形メモの内容をどう伝えるかということ
・大トンガリは「顧客の心を動かす一撃」。それが、そのままプレゼンの受け手の心を動かす一撃にもなっていることが理想

・やりたいことがないそんなにないフツーの人こそ、企画をつくるのに最も向いている。
・欲求があまり見つからない人が見つけた「本物の欲求」には、ものすごいエネルギーがある。そんなに買い物をしない庶民的感覚を持った人が見つけた「本当に買いたいもの」には大ヒットの可能性がある。
・フツーの人こそ、世の中に最も多く存在する大勢のフツーの人たちを巻き込める企画をつくれる能力を持っている。
・新しいことをやりたいけど何をやっていいかわからなかったフツーのあなたこそが、自分も他人も幸せにできる企画を見つけて成功できる人間である。























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