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2024J2第12節 仙台VS千葉 振り返り

前節の振り返り


はじめに

前節はアウェイで清水に2-3で敗戦。前半は清水の個の力+スカウティングに沿った的確な戦術に圧倒され何も出来ずに大きく後手を踏みました。後半は巻き返して良い時間帯沢山作りましたが惜しくも届きませんでした。
試合後毎回投下される広報カメラですが、前節後は森山監督の猛ゲキが思いっ切りバズってしまい、ある意味では喧騒の中この1週間を過ごした感があります。
そんな強烈な檄をもらって迎える今節はホームでの千葉戦です。私の中では『東の横綱』なのですが、今季はイマイチ状態が乗り切らないようで中位に甘んじています。ですが、強度マシマシ&トランジションの鬼の先輩みたいな立ち位置のクラブですので、何とか喰らい付いていきたい一戦です。連敗は絶対にしたくない!

メンバー

☆仙台

ボランチは蒼生がベンチスタートとなり蓮之がスタメンに。
右SHだった郷家がFWに回り、元彦がベンチスタート、情滋が右SHでスタメンとなりました。
ベンチは知念に代わってモラエス、鎌田に代わって名願が入りました。

★千葉

スタメンは前節と同じ。
ベンチは風間と林に代わって米倉と呉屋が入りました。

得点経過

前半35分 千葉先制 田口泰士
後半34分 千葉追加点 ドゥドゥ

千葉の先制点はビルドアップから中央→中央に刺し込んでからのサイド展開、右クロスをニアで田口のシュートでした。これ、愛媛戦でやられたパターンと似ているなと。中央に2度連続で通されて中央に寄せられてからのサイド展開で、遅れてクロッサーに詰めた事で良いボールを供給されました。

2点目も前半と同じような時間帯でした。ショートカウンターでしたね。仙台の楔のパスをCBが前向きに奪って中盤の選手に繋がり、手数をかけずにラストパス。これは仙台がやりたい形です。お手本。

試合を観ての感想

押してるのに完敗?我慢してワンチャンスを活かすアウェイの戦略に屈す

この試合のゴール期待値です。仙台が2倍近くの値を記録していますが、結果はご存じの通り。ボールは支配されるも、チャンスは作られるも失点はしない、そしてカウンターで一刺し。正に『アウェイの戦い方』を体現した千葉のサッカーでした。
どのスポーツでもよくあるゲーム展開ですが、チャンスを沢山作っても逃し続けると相手に流れがいきます。仙台としても前節の後『例の激』がありましたので前半から飛ばしていってましたし、実際に良いサッカーを展開出来ていたと思います。そこで1度でも仕留めきれていれば…、後半の立ち上がりも大チャンスを作ったのでここで追い付いていれば…、最後にゴールを決め切る力、それが足りずに敗れたゲームだったという認識です。
そういえば余談ですが、ロングスローをこの試合は右だと情滋が行っていましたね。そうなんです、あまり大きい声で言えませんが髙田より情滋の方が圧倒的に飛ぶんですよね。何でやらせないんだろうとずっと疑問でした。

石尾の個人技で状況打開&郷家もう少し下りてきてな前半

仙台の右肩上がりのビルドアップと千葉のハイプレッシャーどちらが勝るのか。
前半の仙台は右からの攻撃が多かったように見えます。椿が小出にいくのか髙田にいくのかちょっとはっきりせず、そこに情滋も含めて突破力がある2人が剥がしにかかる事でチャンスを多く作っていました。
左は石尾のプレス剥がしと大胆なサイドチェンジで状況打開。右が活性化していたのは上記した事とこの石尾のキックが要因でした。石尾、影の司令塔みたいですよね。本当に質の高いSBだなと。
ただ、サイド・サイドばかりで中央からあまり刺すパスが無かったなと感じました。郷家が相手のボランチの背中に下りてきてみたいなのを期待していたんですが、後方からパスを引き出せずガッツリ崩すには至りません。超決定機を作り出すにはそこが欲しかったです。

元彦登場で中央から風穴を開けて超決定機創出の後半

仙台は後半から元彦を投入。元彦は前半チームとして出来なかった中央でのパスの引き出しを積極的に行い、これで中央とサイドの攻撃バランスを修正。前半よりも露骨に決定機を作れるようになりました。しかし、GK藤田のナイスセーブもありなかなかゴールにブチ込めません。
チャンスメイクは良くなりましたが、仁斗を下げたので元彦と郷家の2トップ、純粋なストライカーがいなくなった事で今度はフィニッシュの正確性が課題に…。

名願が左からゴリゴリ、情滋を残す方が両方からゴリゴリ出来たのでは…

仙台は65分から名願を投入。この名願が左からのヌルヌルドリブルで千葉のボックス周りを攻略。こうなると、右は情滋のドリブルも見たくて「交代相良だったんじゃない?」って感じでしたが…。千葉は嫌がってたと思いますけどね~。ただ、名願は今後も攻撃カードとして面白いなと。

総評

ちょっとした差が大きな差になってスコアに表れた、そんなゲームでした。失点シーンはまず先制点について見ると、石尾が田中へのプレッシャーが少し遅れたんですよね。ポケットを気にしたんでしょうけど、まずはクロッサーを何とかしてほしかったです。2点目はショートカウンター。攻めてる中だったので致し方なかったですが、千葉の狙いに見事にハマったとも言えます。
確かに森山監督が評価したようにあれだけの相手にチャンスは沢山作りましたが、結果はこれ。チャンスを仕留める力と、ちょっとしたカバーの遅れが致命傷になったように感じます。そこに拘って今後練習で改善出来るか、まだ成長中のチームなので1つ1つ課題を克服していってほしいです。

次節に向けて

次は中5日で再びホームゲーム、山口を迎えての一戦です。山口は仙台よりも少ないリーグ3位の失点9です。順位も仙台より上、普通に格上です。監督が代わり、統率の取れたプレッシングと鋭いカウンターが冴えて序盤は良い戦いをしている山口。色んな意味で仙台と似ていると言いますか、千葉が先輩なら山口は同期のライバルって感じですかね。ただ、ホームですから『同期』には勝ちたいところ。連休中でお客さんも集まると思うので勝利する姿を見せたいものです。

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