見出し画像

2024J2第23節 岡山VS仙台 振り返り

前節の振り返り


はじめに

前節はホームで栃木に勝利し、3連続ドローから脱した仙台。今季初の3得点、それも短時間でまとめ取りの今までにない形でした。
今節はアウェイで勝ち点が近い岡山との対戦です。前期はホームで1-4とボコられましたから、順位的にも絶対にやり返したい試合です。
強力な前線3人をしっかり抑えて隙を突いて得点し、勝ち点3を仙台に持ち帰ってきてほしいものです。

メンバー

☆仙台

右SBは真瀬がベンチスタートで髙田がスタメン。
左SBは内田が怪我によるベンチ外(せっかく復帰したのにー)で知念がスタメン。
ボランチは長澤ベンチスタートで蒼生がスタメン。おかえり!
ベンチは佳貴に代わって龍之助が入りました。

★岡山

3バックの真ん中は柳育がベンチスタートで田上がスタメン。
ボランチは藤田がベンチ外で輪笠がスタメン。
左WBは藤井に代わって高橋がスタメン。
ベンチは仙波が入りました。

得点経過

前半32分 岡山先制 岩渕弘人
後半28分 岡山追加点 田上大地

岡山の先制点は素早い切り替えからの2次攻撃から生まれました。一度は仙台がクロスをしっかり跳ね返しますが、元彦に渡ってキープしたいところで岡山に寄せられロスト。拾った竹内が素早く逆サイドへクロスを入れると大外から走り込んだ柳貴がスライディングシュート、これも仙台がブロックしますが、ゴール前へ転がったボールを岩渕がプッシュ。林、1度は弾きますがこぼれに岩渕がすぐに反応してもう1度プッシュでした。

2点目は完全な林のミス。CKを楽々キャッチかと思われましたがこぼしてしまい、最後は田上に押し込まれました。追い上げようという中で痛恨の失点。昨年のゲームを見ているようでした。

試合を観ての感想

もはや準備段階からミス?

試合後の監督会見で内田が再び怪我をしてしまった事が分かりましたが、それにしても今にして思えば人選からして守備を意識しすぎていたと言いますか、イコールでちょっとチーム全体が後ろ向きになってしまうような戦略になってしまっていたのかなと感じます。
岡山には前期、1試合最多の4失点をして敗れています。特にルカオの強烈なキープ力と突破力にやられた感があったので、如何にして彼を抑えるかにフォークスしすぎていたのかもしれません。
その結果、ルカオが思わぬ負傷交代で早々に交代したにも関わらず、岡山が全く違うタイプの選手を投入してきたために何をすればいいかかえって迷ったのではないでしょうか。この辺はきーやんの駆け引きの勝利ですね。

仙台が相手を押し込む構図に持っていけず

ここ最近の仙台は情滋や相良がサイドの裏に走ってレシーブする事で相手を下げさせる、逆に言えば仙台が押し込む形にもっていくというのが定番化していました。
しかし、挙動がいつもよりもかなり後方だったために相手のライン裏まで走るに至りませんでした。そうなると押し込めず、逆に岡山の前向きプレッシャーで押し込まれ続ける時間が続きます。これでは効果的な攻撃もあったもんではありません。

中盤から前線に繋がりなく、ボール配球が叶わず

更に事態を悪化させたのは中盤と前線がショートパスを繋げられる距離感でなかったため、ボールを回収しても蓮之や特に蒼生がなかなか配球出来なかった、考えてる間に寄せられて奪われる、パスコースがどんどん無くなるといった悪循環に陥った事です。
個人的なミスも多かったですが、ミスを誘発させるだけの岡山のプレッシャーと仙台の各々の立ち位置の悪さがあったのも事実です。

長澤登場で解決も、林のミスでゲームセット

57分に長澤が投入された事で少し事態が改善しました。長澤は声で選手を動かせるし、自らアングルを変えたりボールを運ぶ事で前線との距離感を改善していきました。攻め込む時間帯も増え「さぁ追い付くぞ!」というムードになりかけた矢先、林の残念過ぎるミスでジ・エンドとなりました。
ただ、林は開幕から何度も何十回もチームを救うプレーを見せてくれているので、そんな責めるつもりはありません。たまにはそんな事もあるでしょう。それよりも、先述したそもそもの戦略ミスや選手の立ち位置の悪さを改善する方が先でしょうね。

総評

前節3得点挙げて勝利して上げ潮ムードで迎えた岡山との『直接対決』でしたが、終わってみれば完敗と非常に残念な結果に終わりました。今季ワーストだったかもしれません。
しかし、終わってからの皆さんの反応を見ると、首脳陣も選手もサポーターもある程度認識が一致していて、改善はそれ程時間がかからないのではないか、これが今季のチームの良い部分ではないかと思っているところです。
やはりこのチームはいつ何時でも『前へ前へ』『積極的に』の意識が無いと平凡で何の魅力もないチームに成り下がるのだなと改めてみんな認識したのではないかと思います。
これから訪れるもっと緊張感のある試合でも、積極的に前へ前へ出て行く仙台のサッカーを披露してほしいと強く感じました。

次節に向けて

次は中7日で再びアウェイ、徳島との対戦になります。徳島戦が終わると2週試合が飛ぶので、どのチームもそうでしょうけど何とか良い形で終わりたいところです。
この試合からは夏の市場で獲得した選手の出場が可能になります。仙台は梅木や實藤、徳島も帰ってきた心臓岩尾が出てくるでしょう。弱点を的確に補強した仙台はここで1つギアを上げていきたいのです。結果を出して中断期間で更に熟成させて勝負の期間に躍進するためにも、ここは開幕からやってきた事の集大成を見せて、勝って帰りたいですよね。
徳島は監督交代してから成績が出ているので、心してかからなければなりません。栃木戦のように、監督が代わってからの好調さに特徴が出てるでしょうからしっかりスカウティングして前半からその辺を突いていきたいです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?