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 マインドフルネスに取り組み始めてどれくらいになるだろうか?
海外ではすでに当たり前となっているけれど、
日本ではまだまだその必要性や重要性が理解されずにいる。
決して大人のためだけではなく、子どもの頃から必要だと最近つくづく思う。
特に、このコロナの事があってストレスが多大だと余計。

 マインドフルネスって「座禅?」とか「瞑想」とかいろんな考え?があるけれど、私的には、自分のプログラム同様「意識」だと思っている。

 子どもたちにもマインドフルネスを導入して4,5年経つ。
オランダでは、幼稚園児から始めるのだから、日本がマインドフルネスの後進国であることは歴然。

 子どものマインドフルネスを簡単に言うと「頑張る力」ってことです。
子どもが頑張ろうとするとそれと同様に「怒り」や「いら立ち」、「哀しみ」などの感情が溢れます。
それは、発達が未熟だから当たり前。
脳の自然な反応です。
私は、子どもたちの感情の爆発が見られた時は、「頑張っている時」と理解します。
責めたり、叱ったりってもってのほかです。
その感情の起伏をいかに小さくしながら、
自分のいら立つ気持ちに向き合い、頑張って
やらねばならないことをやっていくか?

小さいながらも大人とおんなじように頑張っています。
そんな日常でのマインドフルネスの取り組みが大人になった時に活かされるのです。

最近も聞いた話ではありますが、
この状況の中、就職が決まり、会社に入社したのに、
もうやめてきたという。
なんでも、「会社がブラックや!」と言っているらしいが、
ブラックかどうか?が分かるくらいの期間勤めあげたわけでもあるまいし。
中小企業は多かれ少なかれ、理想の企業の在り方からは程遠い。
大学を出て、就職できてもそんな状態だったら、この先思いやられる。
次の就職先を見つける時に、退社の理由をおそらく聞かれるだろう。
その時になんと答えるのだろうか?
「会社がブラックだったから。」とまさか答えないよね?(笑)
そんなことを言う人を社員として雇用したいとだれも思わない。
それよりもなんて身勝手で忍耐力の無い奴だと思われるのがおち。

こんな風に育ってしまうと何か思い通りにならなかったり、
きつく叱られたりしただけで、会社を辞めてくる。
そして、それをその会社やその会社の人のせいにするのだ。
そう、うまくいかないのは全て他人のせい・・・。

 
 最近、私のところに荒れ気味でやってくる子がいる。
このコロナの状況でストレスが半端ないようだ。
聞くと学校でもいろんな規制が厳しくなり、
自由に遊ぶことができないのだそうだ。
図書室に行くのも曜日や時間を決められ その時にしか行けないと言う。
体育館や運動場での遊びも同様に。
その上、暑い日が続き、汗がアトピー性皮膚炎をひどくさせる。
もう、本当に踏んだり蹴ったりの状況なのだそうだ。

それでも、ゆっくり話を聞き、共感し、寄り添っていると
ほどなく落ち着き、プログラムに積極的に取り組み始める。
「私のところに来るのが嫌なのか?」
と聞くと
「嫌じゃない。こうやって愚痴を聞いてくれるし・・・。」と
冷静に状況を理解している。
 彼は、もうかれこれ7年くらい私のところに通い
すばらしく発達し、
しっかりと幼児期からマインドフルネスに取り組んでいるのだ。
「意識」を自分のものにしつつある。
少々の大変なことがあっても投げ出さず、
泣きながらでもやり遂げようとする。

こんな力が生きていくのには必要なのだ。
その力を獲得するのには長い時間がかかる。
脳の刺激に対する過剰な反応は未熟な時には当たり前なのだ。
その過程は障害など関係なく、誰にでも起こる当たり前のことであり、
それを経験させないままにいると未熟な大人になるのです。
感情をコントロールするのが目的ではなく、
感情を意識しながらも、やるべきことをしっかりとこなすことができる
精神を作り上げていくのです。

今日、来た子に学校で何か嫌な事やイライラすることがあったらどうしているか?とたずねたら、きちんと自分で理解しながら論理的に対処していた。
そんなことを目の当たりにすると
「しっかり育って来たな~。」と親みたいに嬉しくなる。

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