新築マンション購入からリフォームに至る経緯
皆さんこんにちは。
今日はインテリア好きのぼくがマンション購入から新築でリフォームという大それたことをすることになった経緯と家具・インテリアについてお話をさせていただきます。
・建築基準法と新築リフォームの決意
今のマンションへ引っ越したのは19年前の2005年です。時の流れは早いですね。年を重ねるごとにつくづく感じます。
ぼくは昔からインテリア・建築物が好きでした。もし営業職を選択していなかったら建築士、家具職人になりたかったくらいです。そして人一倍拘りが強くてヨメさんにはよく呆れられます。
マンション購入前、都内近郊の新築物件はあらかた頭に入っていました。それくらい大きな買い物ですし片っ端から見て回りました。しかし、どうしても気に入る物件がありません。大手デベロッパーであればある程内装のセンスの無さは絶望的でした。
仕方なく中古も視野に入れリフォームすることも考えました。しかしそこで障壁となったのが”建築基準法”です。
古い基準法で建てられたマンションにこの国で住むのはリスクが大き過ぎる。
悩みに悩んだ末、出した結論が”新築物件をリフォームする”!…というとんでもないものでした。
でも自分にとってはそれしか選択肢がなかったのです。
・マンション購入の前提条件
マンションを選んだ基準は以下の通りです。
① 新築であること…建築基準法
② 後から変えられない条件を優先する
(部屋の向きや日当たりなど)
③ 大手デベロッパーであること…万が一のリスクヘッジ
④ タワー型マンションではないこと…南北の通風その他
⑤ 正面に建物が建つリスクの洗い出し
⑥ ハザードマップの確認…基本のキ
⑦ 過去100年単位での災害…長期で土地の特性を確認
そして探しに探した結果、ある大手デベロッパーの分譲物件に行き着きました。
前提条件の全てを満たしリセールバリューも充分に見込める条件でした。内装はというと…全く好みではありません。なので引っ越す前に全てのリフォームをすることにしました。とは言え新規で莫大なローンを組んだ上にリフォーム費用まで捻出するとなると相当にハードルが高くなります。どこかで折り合いを付けるしかありません。そこでポイントを絞り一番長く過ごすリビングを重点的にリフォームすることを考えました。
お願いしたのは家具だけでなく店舗内装から住宅リフォームまで手掛ける横浜のスタンダードトレード(STANDARD TRADE)です。
・スタトレとの出会い
きっかけはとあるインテリア雑誌で創業間もない社長の渡邊謙一郎氏の記事を見かけ、当時、学芸大学(現在は横浜山下町へ引っ越し)にあった店舗へ行ったことです。
”スタトレ”…ぼくらはスタンダードトレードのことをこう呼んでいます。
当時、ヴィンテージオーディオのラックをオーダーで作りたいと思っていたため、制作してくれる家具屋さんを探していました。先ずは店内のチェストやテーブルなど、いろいろな家具を拝見しました。
どの家具にも共通して感じたのは”実直”という言葉です。
兎に角、作りが真面目。一切手抜きが無く細かいところまで見ると「うわー、こんなめんどくさい作りをわざわざ取り入れてる」…と素人目にも分かる程の拘り方でした。
しかも見た目は繊細なのに裏や下から見ると非常に頑強な作りをしています。
デザインのテイストは決して主張はせずあくまでもインテリアの中に溶け込む飽きのこないシンプルなものです。
材は国産のナラ材というとても固い高級材を一貫して使用しています。
これまでもいろいろな家具屋さんやインテリアショップを見て回ってきました。そしてその好みも若い頃から年齢を重ねるごとに徐々に変化していきました。
しかし、未だこれ!という家具に出会えずにいたのです。
確かにコルビュジエもいいし北欧もいい、ウェグナーも作品としては好きです。でも毎日使う”道具”として見たときに今一つしっくりきません。デザインは立派な機能の一つです。デザインのためのデザインであってはならないし、椅子であれば何時間腰掛けていてもしっくりくるものであってほしいのです。
…そんな時に出会ったスタトレの家具は衝撃的でした。
・特注オーディオラック
すぐさまオーディオラックの制作をお願いしたいと思い早速、社長の渡邊氏へ具体的な高さやサイズ、機能などを伝えました。しかし、「いいですねー!」ばかりでちっとも図面を起こしてくれない。
そうこうしているうちにマンション購入が先に決まり、オーディオもラックではなく壁をくり抜いて作りつけようという話になりました。
・気付くのをを待っていた
新築マンションのリフォームなので打ち合わせや希望のすり合わせはラックの比ではありません。
そして、その打ち合わせも渡邊氏はあまり積極的ではなく黙り込むことがありました。
…何故だろう?…と考えました。
結果、辿り着いた答えが、彼はぼくが”気付く”のを待っていたんだということでした。
何を?…ですよね。
いくらインテリア・家具好きと言えども所詮は趣味の範囲。あちらはプロです。しかもその価値観をぼく自身が間違いないと確信した相手。顧客の言いなりに仕事をするのではなく、出来上がったものを自身の作品として長く残るものにしたかったんだと思います。否定はせず根気よく話を聞き待ってくれました。
ぼくの言う通りにした場合、こういう風に失敗する、後で必ず後悔する…と言うことが見えていたんだと思います。
そのことに気付くのに時間は掛かりましたが、その後は「全て任せます」…となりました。
結果オーライとはこのことです。おかげで何年経っても居心地のいい空間になりました。
ぼくはこのことを教訓に自分が間違いないと思ったプロの方には基本”お任せ”をすることが多くなりました。結果、その方が幸せになれるからです。
”家具は一生の付き合い”…です。
是非、納得いくまで選びたいですね。
それではまたお会いしましょう。
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