一人暮らしが寂しかったことが懐かしい
1Kの一間を寝室にし、キッチンに本棚と机を置いていたあのころ。三鷹駅から徒歩15分、大家さんの家と隣接している4つしか部屋のないアパートの2階に住んでいたころ。たまの休みに大音量で椎名林檎とブルーハーツをかけ、玄関のドアを開けて詩集を読み、真四角の浴槽につかり、自転車で吉祥寺に買い物へ行く。家の目の前はどこかの会社の工場で、出勤のときにサラリーマンとすれ違う。びゅーびゅー風の吹くホームで一本電車をやりすごし、東西線乗り入れの総武線に乗る。茅場町についたらまた15分歩いて、会社