竹澤の記事vol.39(2020.9.11)

0.今週の記事のまとめ


今週の記事では、「桃澤選手」や「寺尾さん」について書いています。引き続き有料限定記事でしか話せないことも。

それから、今週の陸上部では、実施の練習メニューを紹介しています。
最近の部内の様子などを載せています。何か参考になれば幸いです。

今週の時事ネタは今週も最近のスポーツのことなどについて相変わらずつらつら書かせていただいています。

1.今週の学び


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「今週の学び」では、今週のできごとから竹澤が感じたことを書いていきたいと思います。読み物を読んで、学生を見て感じた事や気づきを発信していきます。

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ここからは、今週の桃ちゃんのトレーニングメニューになります。

9/1 火 30’JOG 15KJOG(クロカン)+ウエイト 
         3’58”~3’55”

9/2 水 30’JOG 16000(白樺湖)+2000×2
      53’03” 5’50”-5’47”
9/3 木 レスト  11KJOG(クロカン)+ウエイト+治療・施術
     3’59”~3'51"

9/4 金 10Kjog(クロカン) 3'59"~3’57” 
     10KJOG(クロカン) 3’59”~3’56”

9/5 土 30’JOG  1600×3(4’29”-4’28”-4’19”)+30’JOG
          R10’-R15’

9/6 日 30’JOG  400×10
     62"8-63"5-63"8-62"9-62"7-62"8-62"4-62"1-62"5-62"9 

9/7 月  レスト   レスト

今週の桃ちゃんのトレーニングですが、いつもどおりのジョグはクロカン中心での行っています。ポイント練習はトラックでの試合に向けてトラック練習が多めとなっています。

この1ヶ月半ほどは1回あたりの走行距離は勿論のこと、月の走行距離もかなり多めに距離を踏んできました。
そんな中で先月の200mや400mなどの短い距離でもしっかりと体を動かせているのは素晴らしいですね。スタミナとスピードはトレードオフの関係なところがありますよね。これだけ距離を踏んでもスピードを出せる体を作れているということは、トラックシーズンは本当に楽しみだなーと思っています。

今週は長距離界でよく言われるスピードについて

長距離選手同士で話をする時によく耳にする「長距離選手のスピードのあるなし」についてですが、私は本当の短距離的なスピードと長距離的なスピードは違うと考えています。前者は100mなどの単純なスプリント能力、後者はある一定のスピードで押してその中でのラストの切り替え、いわゆるラストスパートのイメージです。

そして長距離選手にとって競技に直結するのはどちらかと言うと後者。

昔とある1500mの選手のインタビュー記事の中で、LT値のペース走(比較的長め、確か10km−12km?)やロングランなどをしっかりと行えている時ほどラストまで余力を残すことが出来てラストスパートのキレが良かった。という記載がありました。彼はスプリント能力に優れたスピードタイプの選手だったので、これはかなり本質をついた発言だなと感じたので鮮明に覚えています。

スピードタイプの人は距離を踏むのが苦手ですし、逆にスタミナタイプの人はスピードを出して走ることが苦手な傾向にあるような気がしていて、その苦手な部分を潰しておくことが、有利にレースを進める上で大切だなと感じています。
市民ランナーの方々も体験されたことがあるかもしれませんが、距離を踏むとスピードを出すことが億劫になりますし、スピードを出さないのでどんどん練習のゆっくりしたペースにハマった動きになり、いざトラックレースなどになるとスピードがでないなんてことも。その状態から脱却しようと距離を落としてスピード練習を連発してスタミナ不足でラストスパートがかけられなかったなんて話もよく耳にします。

何事もバランスが大切。早いペースで押せる動きとラストスパートのスプリントの動き、2種類持っておいて両方をバランスよく使えるようにしておくと便利いいですよね。

そして、

長距離には絶対的なスピードがどれだけ出せるかよりも、いかにリラックスした状態で速く走れるかの方が大事ですよね。
ただ、ここで語弊がないようにしておきたいのは、決して短距離的なスピードが全く必要ないと言っているわけではないということ。短距離的なスピードを出すときの体の動かし方であったり、股関節周りでの力発揮は長距離を走る上で凄く大切だと私は感じています。

最近の桃ちゃんはというと距離を踏みながらも動きが小さくならずいい感じで走れている、まさにそんな感じで、今の状態は前述の1500m選手の感覚に近いのではないかと感じます。このまま怪我をしたり、オーバートレーニング気味になって体調を崩したり調子を落とさなければ、かなりの好記録が出るのではないかと期待しています。

ここからはトラックレースを見据えてより実践的な練習が多くなってきます。
くれぐれも怪我や体調不良だけには十分注意して引き続き頑張ってもらいたいと思います。

さて、ここからは寺尾さん

寺尾さんの今週のトレーニングはこちら

竹澤さんトレーニング30週目 8/31-9/6

8月31日 月 疲労のためレスト

9月1日 火 疲労のためレスト

9月2日 水 200m×10 (32-34") r 2'
33.6-33.1-33.7-33.2-34.333.6-34.6-33.8-33.4-33.5

9月3日 木 33minジョグ キロ6'07  5.5km

9月4日 金 37minジョグ キロ6'02  6.3km

9月5日 土 富士吉田峠48mmnジョグ キロ5'40   8.6km

9月6日 日 試合当日雨のため体力温存レスト


寺尾さんの感想

今週は先週感じた極度の肉体疲労のためポイント練習は一回にしてもらいました。月と火でランを2連休したことで身体が回復したような感じがあり水曜に200mのインターバルを実施しました。スピードはしっかり出せる状況はこれまでと変わらずで10本を設定タイム内でなんとかこなせました。身体に余裕があれば金曜日に自分の判断でLT値近辺の2000mのインターバルを実施しようかと考えていましたが、身体を休めることを優先してジョグに切り替えました。
ジョグも疲労抜きのイメージですが疲労を変に溜め込んでも仕方がないので30-40分前後にしペースもその日の状態に合わせて無理に走らずキロ6分前後でのジョグになりました。

土曜日は富士北麓の峠を利用したジョグですが気温が東京より低く快適に走れたことでアップダウンしか走ってませんが良いイメージで走ることができたように思います。日曜日の朝が雨模様でレース当日ということもあり、体力温存も兼ねて自身の練習は自粛しました。富士北麓ワールドトライアルは100mの決勝レースでサポートする飯塚選手が10秒25 (-0.9)で竹田選手(スズキ浜松AC)が2位と故障なく、良い結果でレースを終えることができたのでホッとしております。
次のMKディスタンスの1500mのレースが熊谷で行われる全日本実業団の帯同翌日なので、どこまで良いコンディションで臨めるかはわかりませんが、日常の仕事に励みながらレースに挑む市民ランナーの日常なのでギリギリまで頑張って調整していきたいと思います。

竹澤からの返信

寺尾さん
返信が遅くなり申し訳ありません。練習報告ありがとうございます。
疲労が少しずつ抜けてきているようでよかったです。今年の暑さは異常ですが、寺尾さんにそこまで暑さのダメージが来ているとはつゆ知らず、対応が遅くなりすみませんでした。これからも気象条件でメニューが厳しくてこなせなかったり、お仕事でお忙しくそれどころではない場合は遠慮なく相談して下さいね。メニューはフォームがバラバラになりながら強引にこなすよりも、フォームが整った状態で、出来る範囲でコツコツ積み上げていく方がいいと思いますし、結果的にそれが近道な気がします。今週や来週は引き続き暑さも残ると思いますし、少し短めのインターバルトレーニングを強度高めで行って頂きたいと思います。寺尾さんの弱点である一定のペースで押していくようなトレーニングは9月末までは一旦封印し、MKディスタンスの1500mが終わった後、涼しくなってきたタイミングを見計って弱点を克服するトレーニングを徐々に積んでいきたいと思います。今週は400m×10 P=78-80 R=2min +2000m×1 P=4’05”と1000m×3-4 P=3’25-3’28” R=5-7”で行ってみて下さい。イメージとしては先週200mでいい動きを作れたと思うのでその感覚を持ったまま400mを走って頂き、その400mの感覚を残しながら少しペースを落として少し長めの1000m走って頂きたいと思います。200m、400m、1000mのインターバルを行う際、これまでおそらく全く違う感覚で走られていたと思いますが、出来るだけ同じようなフォームやリズムを心がけて走ってみて下さい。このメニューをやってみてまた来週感想教えて頂けたらと思います。また今週も疲労も考慮し、先週に引き続きロングジョグは無しとしたいと思います。秋にしっかり弱点を克服して、冬に5000mをイーブンで押せる力をつけたいですね。5000mがしっかり走れるようになればハーフも自然と安定したラップで走れるようになると思います。直近はMKディスタンスがありますが出来るだけ中長期的な感覚を持ちながら過ごして頂けたらと思います。
また、富士北麓は飯塚選手も竹田選手も素晴らしい走りでしたね。ワンツーフィニッシュは動画を拝見させて頂きましたが、見ていて爽快でした。本当に素晴らしいですね。アッパレです。寺尾さんの治療パワー炸裂ですね笑
練習についてはくれぐれもお仕事に支障のない範囲で無理無く楽しくやっていきましょう。先は長いですし、まだまだこれからですので笑

寺尾さんからの返信

ご連絡ありがとうございます!暑さには滅法弱く、他の人よりも発汗量が2倍はあるような気がするので暑さの中走ると身体へのダメージが結構あります。またこれまではステイホーム期間で仕事もあまり忙しくなく充実した陸上選手的な生活が送れていましたが嬉しいことですが一気に120%仕事がやってきてる感じで回復が遅れているのが現状です。
今週のポイント練習はリズムを一定のして走ってみたいと思います!

竹澤からの返信

お仕事しながら暑熱対策はなかなか難しいですよね。お仕事120パーセントw。
嬉しい悲鳴ですね。できる範囲内でやっていって下さい。夏はもうすぐ終わりますし、秋は今よりもっと過ごしやすく疲労の抜けも早くなると思います。
自分の弱点を念頭に置きながらも今できる範囲内でのことを積み上げるイメージで過ごして下さい。MKディスタンスは1500mですし、来週あたりにスピード練習を入れてサクッと仕上げたいと思います。
夏は何とか耐え凌ぎ、秋冬は飛躍のシーズンしたいですね。


2.今週の陸上部(長距離編)

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